黒澤明 映画「七人の侍」感想 [気になるもの]
Quoraがブンガクだ! [気になるもの]
実は似たような人生を送っている人が、この社会には割とたくさんおりまして。
要は、月の不労収入が20-30万円くらいあり。贅沢しなければ生活費に困ることはなく、さりとて特に特殊な技能や資格があるわけでもなく。
かと言って、ホンモノのアッパー層の社会からは下の下に位置するので、そっちの優雅で煌びやかな生活とは無縁で。
見栄もなく。慎ましく社会の片隅で、ストレスにならない程度のアルバイトをしたりしなかったりで生活しています。
ほんの少し縁があって、そういう人たちを何人か知りましたが。
やはり、1番の問題は「情報と人脈から切り離されてしまいがち」というところでしょうか。
彼らの生活は、孤独なんですね。
同じ年間数百万円程度の庶民的な収入を得ている人でも。会社で働いたり、フリーランスで働いたり、自分の店を苦労して切り盛りしたり。そういう人は良くも悪くも、人間関係の複雑な網の中にいます。
それは往々にしてストレスと気苦労の原因ではあるのですが。しかし、一方ではある程度の運命共同体であり、そこそこ利害が一致しており。
間違えたり道を踏み外そうとするなら、寄ってたかって止めたりするんですね。挑戦の足を引っ張ったりしますけど。
ところが、不労所得組には、そういう人間関係はありません。気楽で自由なのは本当に羨ましいですよね。
しかし。
同時に、情報がなかなか入ってこないのです。
情報というのは、入れる側にも利害関係があり。利益共同体だから情報を流すのであって。他人に価値のある情報をタダで流す人はいないのです。
結果。
酷い不動産を掴まされてケツの毛までむしられかけているとか、婚活詐欺から変なマルチの商品買わされたりとか。
そういう被害者になりやすい、という傾向は如実にあると思います。
アレはどうとかアレはヤバいとか、彼らには誰も教えてくれないんですね。なので、何かの拍子に変なのに引っかかるんですね。なんでしょうねあれは。
個人的に言えるのはそのくらいですね。
それさえなければ、いい人生で羨ましいと思いますね。それさえなければ。
もう20年くらい前になりますが、私は新宿の歌舞伎町で裏カジノのディーラーとして働いていました。
その頃は本当に毎日スリリングでした。
風林会館ってビルがあったのですが、そこで銃でヤクザが撃たれたとかもありました。
また別の時では職質に来た警察をヤクザが囲んで『今日の所はお前らは帰れ』と警察を追い払ったりしてました。
もちろん私のお客さんや店の関係者もヤクザが多かったです。
その頃の歌舞伎町はいつもピリッとした空気を持っていました。
あの頃も今と変わらず客引きのにーちゃん達はいましたが、こちらに声を掛けようと来ても、顔を見てほんの少し会釈をすれば向こうも会釈で返し声を掛けてくることはありませんでした。
万が一、声を掛けてきても『大丈夫』と言えば2度声を掛けてくる事はなかったです。
しつこく2度声を掛ければそれはもう喧嘩を売っているのと同じでした。
そういった暗黙のルールがありました。
なので下手な喧嘩は見ませんし、下手に騒げばヤクザが駆けつけてそのまま両方ともどこかに連れて行っていました。
それから月日は経って。
石原さんが都知事になり歌舞伎町はすっかり浄化されました。
沢山のヤクザが姿を消しました。
少しの中国マフィアは残りました。
久しぶりに行った歌舞伎町は大学生達が楽しそうに歩いている街になっていました。
あの風林会館が待ち合わせスポットになっていました。
客引きが声を掛けてきて、『大丈夫』と言っても「そんな事言わないでよ」って言われました。
『そんな事言わないでよ』?となり、それについては軽くシメておきました。
ヤクザが居なくなり現れたのはただの田舎のチンピラ崩れか、ホスト崩れです。
誰が同業者か見分ける目も持っていません。
2回歌舞伎町に行って2回路上でシメました。
それ以来、もう行っていません。
ヤクザが居た頃はそこにはそこの世界がありました。そこでしか生きられない人達が必死に生きていました。
今は弱い者が更に弱い者で食っているただの繁華街になりました。
ヤクザがいる事で一定の秩序が保たられるという事もあると思います。