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レイモンド・チャンドラー「水底の女」の感想。

フィリップ・マーロウシリーズ読んだことあるんだっけかな。
あるような、ないような。

村上春樹の後書に、水底の女、はフィリップ・マーロウシリーズの中ではあまり人気がない、推理小説としての伏線のはりかたの甘さとか、筆致が重さ、説明不足とか、そういうところが指摘されているんだと書いてあった。

なるほどその通りに感じた。
ちょっと退屈したんだよな、でもなんか魅力もあって、結局最後まで読めた。
でも最後の方は、全部読むのがしんどくて最低限、誰が殺されたとかの大まかな流れを追うだけの流し読みからの、最後の決着つくところはしっかり読んだ。

以下ネタバレ。

だいたい、金髪で容姿が似た女が二人出てきて、二人とも行方不明。
一人が水死体であがったが顔はめちゃくちゃ。
という時点で、絶対、Aだと思われてるけどBなんだろうなと思わせられて、結局その通りなんだよな。
なんだよ、そうかと思いきや違う、とかならまだしも、なんだよやっぱりそうなのかっていう。

あとは女性が一人で殺害した女性を湖まで運んで沈めるのを、泳ぎの達者な女性ならいともや容易い、と書いてあって、嘘でしょ?と思った。
小柄な女性が小柄な女性を一人で運ぶのって、全然たやすくはないでしょ。
30キロのトランクを運ぶのだって、車輪があるから運べるんであって、それを車に積み込むとか一人でできるのか、という。

まあでもフィリップ・マーロウシリーズを他も読んでみたいなと思った。
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