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井上荒野「あちらにいる鬼」感想。寂聴さん追悼。 [音楽メモ]


あちらにいる鬼 (朝日文庫)

あちらにいる鬼 (朝日文庫)

  • 作者: 井上 荒野
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2021/11/05
  • メディア: Kindle版

図書館で借りて読んだのは単行本なので、装丁は下のやつ。




正直、装丁に嫌悪感があった。またまたー、女流作家の作品で、内容もほぼノンフィクションの不倫だし、どろどろ感ということもあるしってことなのかもしれないけど、だから裸婦像っていうありがちな思考、キモい。


とはいえ作者がもちろんゴーサインをだしたのか、はたまた作者がそれを望んだのだろうけど、私の感性ではないなー。

井上荒野さんに作家として興味を持ったことと、寂聴さんの人生に向き合ってみたいなというか、寂聴さんの自分語りではなくて、寂聴さんの不倫相手の子どもであり作家である井上荒野が、母と父とその不倫相手である寂聴さんの三角関係のようなものを描くというのが、とても興味深いと思ったからだ。


で、実際、井上荒野さんはさすが作家なんだな、という繊細な感性や表現力みたいなものは感心したし、決して嫌いじゃないし、他の作品も機会があったら読んでみたいなと思う。


だけど、「あちらにいる鬼」を徹頭徹尾ちゃんと読む気にはなれなかった。

ところどころはちゃんと読んで、あらすじは追ったけど。


作者からしたら、そら意義があるだろう、父と母って結局なんだったんだろう、と理解したい、表現しておきたい、というモチベーションはすごいわかる。

特に、母親は、いったいどういうつもりで、複数の女性と不倫しまくる父親と最後まで添い遂げたのだろうか、母は幸せだったのか、不幸だったのか、父は一体どういうつもりだったのか、母を愛していたのか、寂聴さんはいったいどういうつもりだったのか、そういうことを自分なりにかみ砕いて理解して受け入れたいだろう、娘だったら。


だからとても丁寧に、両親の間の愛と、その人生を理解しようとして、書いた真摯さが伝わってきて、決して嫌な本ではなくて、人生賛歌のように読む人によっては暖かい気持ちになれるんじゃないかと思う。

それにこの本の主役は、寂聴さんでもあり、なんというか文学的才能とかどこかきらりと光る愛すべきものがあるんだろうけど、しょうもないところがある父を間にはさんで、でも同じ男を愛してしまった女同士の友情みたいな感じでも書かれている。

それに母親も実は作家である父のゴーストライターをやったりしていたわけで、文学的才能がある女たちである母や寂聴さんの心の機微や感性を描いているというところも面白いんだろう。


が、私にはこの作品を重ねて理解したいような人もいないし、私自身も全然感情移入しないので、結局のところ、ふーん、ということだけが残った感じだろうか。


なんというか、おそらく作者の母も寂聴さんも、本能とか感性とかに従うタイプなんだろうな。

井上光晴のことはよく知らないけど、小説家なんだし、やっぱり文学的感性があり、独特で、同じように文学的な感性がある女性を惹きつける何かや、一緒にいて話が合って楽しい何かがあったのだろう。

だからみょうちきりんだし、なんなら鼻につきさえもするし、決して見るからに素敵な男で夢中になったというわけではないのに、いつの間にか一緒になることを選択し、ほかに女がいることがわかっても、自分は特別と言われて、結局まあいいかという感じで関係を続ける。


もしくはふたりとも自己肯定感が低いから、熱烈にわかりやすく自分を口説いてくる男を拒めなかったのか。

またはふたりとも、そんなに男に依存する気がなかったから、来るもの拒まずのような感じで、軽い気持ちでなんとなくずるずると付き合いに突入し、深みにはまったのか。


それとも常に何人も女性がいるような男ならではの、気楽さみたいなものがあったのか。

なんかそういうのはある気がするよね、そういう男ほど、肩に力が入らずに女性を楽しんで口説くんだろうから、他に真剣に交際している男がいて、でもその人との関係に倦んでいるような女性は、気晴らしを兼ねて、気負わずに気楽にそんな男との関係に入ってしまうのかも。


または井上光晴は旅先でもアバンチュールしまくりで、よく旅先の女性からラブレターが届いていたというくらいだから、本人が口説きまくるだけでなく、何か色気がある人だったのかもしれず、魅力があったのかもしれない。



まあそれくらいのことをなんとなく思ったりはした。


結局のところ人生は、決断と選択の連続で、どんな選択したかが自分そのものなんだろう。

その選択をしたということが、充実した生を生きたということで、ある種幸せなことだったろうと思う。

もちろん、東海道を行きますか?中山道を行きますか?ということで、「中山道を行きたい」と思って、中山道を行ったら、苦労が多かったかもしれないけど、でも自分が望んだ道を歩けた、自分で舵を取れた充実感のような幸せはあるはずだし、まあどっちでもいいやってくらいの成行きで東海道を行ったら、思っても見ないほど景色がよくて結果幸せだったということもあるだろう。

結局どの道を行ったとしても、運転を、ドライブを、思わぬハプニングのスリルを楽しめたらいいんだ。



それに寂聴さんは、「愛した、書いた、祈った」と墓碑に刻んでほしいと言ってたよな。

つまり、結局、なんというか、過ぎ去ってみたら全部自己満足に過ぎないのかもしれないんだけど、愛したいから愛して、書きたいから書いて、祈りたいから祈った、よく生きた、幸せだった、ということじゃないかと思う。


成し遂げた功績とか、世の中や人々に与えた影響とか、善悪とか苦楽とか、もちろんそういう要素はあるんだけど、一個人の人生の価値は、それを排したところにある気がする。



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House Of Cards bts [音楽メモ]

House of Cards


花様年華のストーリーと映像作品のクオリティの高さ、そういうところがBTSの一流なところなんだよな。

あくまでお話なんだけど、役柄とメンバーのキャラクター設定があっていて、そこも魅力的。


おそらくオーバードーズで自殺未遂したっぽいホビと、入水自殺未遂した?っぽいジミンが精神病院で出会って、友達っぽくなるシーン、ホビが病院のベッドで目が覚めると、病み系のジミンがドライに見下ろしてるんだけど、ニヤって微笑む感じ、エモい!


あとは、絶望してるシュガに勘づいて、焼身自殺を止めないかジョングクが、シュガにほっとけよ、みたいな感じでコテンパンに殴られて拒絶されて、なんかもういいや、みたいな感じで諦めてしまうのとかもエモい。


ここで、そう簡単にうまくいかないところがいいんだよ。


ジンくんがカードで塔を作って、出来た!と喜んだその瞬間に、Vがバッと手を出してそれを崩してしまうというシーンを見たことがあるけど、あれも花様年華の一部だったか。


House Of Cardsは、日本語に訳すと砂上の楼閣。日本語のほうがかっこいいんだな。

歌詞の中身もまさにそんな感じで、花様年華の世界観をすごく濃厚に表現してる。


花様年華の素晴らしいところは、やっとうまくいったと思ったらあっさり残酷に裏切られるようなシーンがたくさんあって、人生は簡単じゃない、ほとんど絶望しかかる、でも何度でもやるんだよ、みたいなのを示してるところかな。


かなり絶望的な状況にいる少年たちを、成功者のBTSが演じるところがまたいい。

BTSは、デビューしてすぐに売れたとはいえ、それなりに下積み的な練習生時代も過ごしてるし、いつ蹴落とされるかわからない状況下で死ぬほど練習して、けっこう苦労して、汚れ仕事みたいなこともタフにこなしてきてるからこそ、光と闇、栄光と挫折は紙一重だ、みたいな感じで説得力があるんだよな。



House Of Cardsは、歌詞が最高。


僕達は結局駄目なんだ


それでも僕は祈り続ける


最後も君と一緒なら I'm okay



分かっていても


止められなかった



カードで作られた家 その中で僕達は


終わりが見えていても すぐに崩れるとしても


カードで作られた家 馬鹿みたいに僕達は


夢物語だとしても このままもう少し stay




ジンがタイムリープによってメンバーを襲う鬱展開から彼らを救おうと人知れず暗躍するも失敗し続ける花様年華の世界観はもちろん、この栄光は長く続かないだろう、だとしてもこの一瞬の奇跡的な輝きを祝福しよう、みたいな意味も込められていて、7人の現実にもちゃんとリンクしてるんだと思う。



歌詞の一節、一節がみんな好きだ。

韓国語の勉強がてら、歌詞を暗記しようと思う。


それから4人のボーカルにすごくあってる旋律と世界観。

特にテヒョン、ジン、ジミンに、こいう叙情的でドラマティックな歌はすごくハマる。

時々自己主張が強すぎたり、歌謡曲っぽく響きすぎて好きじゃないジミン節も、この曲では決まってる。

特に最後のほう、ジミンでbaby calm down なんちゃらの佳境、からの、テヒョンのso bad、からの、ジンのso hardの流れが好き過ぎてやめられない。


ジミンの声で緊迫感出たあと、テテの声のどうしようもない絶望感、そしてジンの美しい透明感、に移行するのが、痛みと絶望と美しさを行き来する歌詞の世界観にあっていてたまらない。


So badは最初、ジョングクが歌うんだけど、2回目に出てくる、テヒョンのso badが好き過ぎる。

テヒョンの声とso badという節があってる。

逆に一度目のso hardはテヒョンなのだが、so hardはソクジンに合ってる。


花様年華の役柄がそうだからか。

so badな状況に追い込まれていく少年の設定のテヒョンにたいして、ひとりで孤独にみんなを救おうと闘ってるんだけど、何度も失敗し、持ち堪えるのがつらくなってる役のソクジン。





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Thank u, next アリアナ・グランデとの今更の邂逅。 [音楽メモ]

ずっとピーピーと心と時間に余裕がそんなにないまま働いてきて、やっと時間ができたらあなたは何をしますか?


私はコロナ生活と自宅勤務で時間ができてまず始めたことは、会社員になって心と時間に余裕がなくなってメンテナンスが行き届かなくなって放置してしまっていた各種ブログやサイトの復旧やメンテナンスである。


こちらにかなり時間を使うことができた。

私は運営しているブログやサイトの数が多いこともあって、手が回らなくなって放置されているサイトがけっこうたくさんあるのである。


さてあとは、料理や運動、園芸などに費やす時間が長くなったりしたが、これはコロナ禍ゆえという側面が強い。

なぜなら、さもなければスマホとPCと永遠ににらめっこということになりがちで、他の姿勢を取らせてくれよ、というフィジカルな欲求による。


読書、映画鑑賞なども増えたが、こちらは、やっぱりスマホやPCとにらめっこになりがちなので、時間は限りたいところ。


そして、特にそういうつもりがなかったのだが、音楽鑑賞だ。


勉強しなければ、ビジネスチャンスを逃さないようにしなければ、という気持ちで生きていると、なにか新しい情報を入れることに必死で、時間があれば英語ニュースか、投資ニュース、ITニュースか、TEDか、、みたいな感じになっていた昨今の大人になった私にとって、音楽を積極的に聞こうというモチベーションはなかったのだ。


が、作業時のバッグミュージックとして、アマゾンミュージックを流していたところ、ハッとひっかかる曲が。

よく耳にする、耳になじんだ曲なのだが、誰の曲でどういう意味の歌詞だか知りたいと思った。


そこですぐにこれ何の曲?と調べられるのがアマゾンミュージックのいい所だな。

そしてそれがアリアナグランデのthank you, nextだった。


彼女のことはなんとなくしか知らなくて、シンガーソングライターというより、トップアイドルみたいなイメージでそんなに関心がなかったのだが、今や泣く子も黙る世界のトップアーティストなんだな。


2019年2月、billboardトップ100のうち、1位から3位をアリアナで独占、ビートルズ以来の快挙だと!?


鳥肌が立つ。なんでそんなことすら知らなったのだろうか。

産経ニュースでニュースとして掲載されているくらい、もはや一般常識の範疇なのに。

そしてそのうちの1曲がこの曲だった。


海外に出てからというもの、特にこんな感じで「えっなんでそんな重大なこと、私知らないの?」というようなビッグニュースがガンガン漏れた人になった。


ヤフーニュースなどはなるべくチェックするようにしているが、毎日欠かさずというわけでもなく、毎朝、習慣的にテレビをつけるということがないと、日本人同士で他愛もない雑談をする時間があまりない環境にいた私は、そういうことは容易に起きる。


で、この曲に関しては、アリアナが元カレたちの名前を列挙して、「愛、痛み、我慢を教えてくれて本当に感謝してるの。さ、次!」という歌なのだが、全然そんな歌の趣旨を知らなくて、歌詞も聞き取れず、誰が歌ってるのかもしれない、曲の背景を一切知らない時点の私でも、だいたいそんな趣旨の曲だとわかったことである。


もちろん名前を列挙してるとかは分からなかったけど、thank you, nextの意味が本当に私が感じた通りの意味で作られてたんだというのは、すごいなユニバーサルにヒットするわけだと思った。


メロディや声や歌唱力やら、そういうのが優れてるのはトップスターだからそりゃあそうなんだろうけど、やっぱり表現力。それからシンプルで切実で世界共通な感情をシンプルでわかりやすい言葉で表現しているところ。


さすが。


でもって前向きなところが素晴らしい。

色々と共通する凄さを持っている曲として、サムスムスのI'm not the only oneがあると思う。

ただこの歌は、痛みに耽溺しているようなところがあって、号泣してる感じだが、Thank you, nextはその先の泣くだけ泣いて再生するフェーズみたいな感じで、そこがいい。




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テレサテンの魅力が解るような大人になったなと思う。 [音楽メモ]



私大人になったようです。


最近昭和歌謡が若者の間で流行っているとか、そういう流れで、このテレサテンの「別れの予感」をつい最近耳にしたんだと思う。


どこへも行かないで


という歌詞がふと思い出されて、その曲が聞きたい、、と、確かテレサテンか誰か・・と検索したら、聞きたかったメロディが出てきた。


これを改めて聴いてみたら、涙腺が緩んだ。


生前のテレサテンは、幼児の私にとっては、興味がないおばさんだった。


歌にも興味がなかった。


でも、こうして、亡くなった時のテレサテンに近い年になって、改めて彼女の歌を聴いてみたら、彼女がいかに可愛らしい女性であったのかということがわかる。


美しい声、歌い方、表情。


全てに清潔感がある。


顔が特に美人なわけではないけど、育ちの良い可憐さがある。


彼女は台湾人なわけだけど、彼女の歌う姿を見ていたら、東南アジア女性の魅力みたいなものの集約も感じた。


タイ人、フィリピン人、ベトナム人・・・私の接してきた東南アジア人女性というのは、普通の良いとこのお嬢さんの場合、まだまだ純潔な感じがある。


そして、結構情熱的である。


ちょっとたどたどしい日本語もまた可愛らしい。


東南アジア女性の魅力を理解した上で、改めてテレサテンに出会ったからこそ、彼女の魅力がわかったというのもあるだろう。


そういう外国人女性の魅力をテレサテンも体現している。



テレサテンのことを、おばさんじゃなくて、可愛い女性と感じるようになるなんて、私も大人になったなと思った。


あとは私が愛を知ったからだろうか。



なんというか。


愛って、テレサテンと会ったこともないのだから、彼女の本当の人柄なんて知る由もないのだけど、歌声を聴くだけで、心が動いてしまうようなものに近いと思う。


子犬や子猫を見たら、無条件に心を掴まれてしまうのにも似てる。


愛は無条件。


尊いものとかでもないと思う。


どちらかといえば本能だし、むしろ我欲に近いと思う。


だから私は愛というものにずっと不信感を抱いてきた。


だけど、その正しいわけでも尊いものでもないものに身を任せるのもいいんじゃないかと最近は思う。


ただの本能だとしても、可愛らしい本能に違いない。


好きにのびのびと生きれば良い。


私たちは動物。


動物としていきいきと生きれば良い。


そしてまた私たちは動物だから、必ずしも正しくなくても、生き生きと生きているものに心惹かれるし、心動かされる。


昔は、愛だ恋だといって血迷っている人々をどちらかといえば冷ややかに見ていた。


でも大人になったからか、そんなことで右往左往している人々を可愛らしくも思える。


それは人間が30歳になろうと、50歳になろうと、70歳になろうと、そんな愛情問題が基本的には重大な問題なんだということが変わらないのだろうというのがなんとなくわかってきたからかもしれない。



狭義の惚れた腫れたではないかもしれないが、結局は、誰かに優しくされた、とか、冷たくされた、とか、そういうことで気分がよくなったり悪くなったりする生き物なのだ、これかもずっと。


だから。


テレサテンのこの声と、メロディだけでなく、この歌詞の世界観にもふと揺すぶられるものがあるのだと思う。


昔はダサいと思ってた愛や恋をストレートに歌い上げる歌謡曲。


でもこんな風にはっきりしたてらいのない表現、芝居がかっているほどドラマティックな表現が逆に新鮮でカッコイイという、今の若い世代の感覚が私にも影響を及ぼしたのかもしれない。


確かにそうなのだ。


あーだこーだというよりも、好きだ、と一言いう方がいつの時代も好感度が高いように、ここまでストレートに歌い上げる世界観になんか逆にハッとさせられる。


もちろん彼女の卓越した表現力と歌唱力あってこそなんだけど。


あとは


どこへも行かないで


みたいな心情というのは、心の奥深くに抱えていたとしても、意識化にはなかなかのぼって来ない。


歌だから、歌っちゃっていいわけだし、彼女の声と歌い方だから美しい。


海よりもまだ深く


空よりもまだ青く


とかいう歌詞もベタなんだけど、彼女だから、それも美しく純粋に響く。


曲も歌詞も優れているんだろうけど、それよりも、テレサテンの魅力が前面にくるなあ。


とても好感度が高い。



なんだろう?



あとは、カズオ・イシグロの小説みたいな感覚もあるかもしれない。


大人になって色々知ってしまったら、何も知らなった子供の頃のイノセントで守られていた世界にノスタルジーを感じるように、、、ひと昔前のある意味単純だった男と女の世界みたいなものへの感傷もあるのかもしれないなあ。


中村玉緒と勝新太郎みたいな。




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森山直太朗の紹介で玉置浩二のことを今更思う。 [音楽メモ]

久々にテレビを見ていたら、深夜の教育テレビで森山直太朗が、音楽一家で育って、音楽に反発を感じていた一方、音楽の凄さを思い知った曲が玉置浩二のsacred loveだと紹介していた。

玉置浩二、というか、安全地帯は昔から好きだったが、改めて玉置浩二の表現力を目の当たりにして、涙が出た。 

本当に一流の人の音楽は腐らない。

いつの世の、どんな人の心にも届くような普遍的なメロディと詞。

一流の文学と一緒で、芸術の域なんだろうな。

玉置浩二の風貌はいつも???で、白い鼻筋や怒肩肩パットをはじめ、現代になっても謎の風貌だし、青田典子との報道ももちろん、突っ込みどころはたくさんあるけど、芸術家としては本当に天才だと思う。

と改めて感じました。

天才ボーカリスト、ということになるんだろうけど、歌がうまいでは済まされないこの感じ。

言葉がわからなくても、これは外国人にも通じるだろうなーと思う。 






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椎名林檎 [長く短い祭] PVのダンサー、篠原さやさん [音楽メモ]

 

椎名林檎の長く短い祭のPVで踊っている女の子のダンスがかっこいい。

ダンサーの名前は篠原さや(旧名:篠原沙弥 saya shinohara)さんというらしい。
 
2014年のレディガガのツアーでオープニングアクトを務めてたらしい。




 
一見ダンサー風というより綺麗なタレントさん風なのに、踊り出したらキレッキレの動きと、背中の筋肉、太ももの筋肉がかっこいい。
 
これくらい、キレッキレで人目を気にせずフロアで踊れたらかっこいいだろうなー。 
 
逸材を使ってきたな、と思いました。
 
しかし一方の椎名林檎、ほんとになんなの、最近のエロ熟女路線。
そっち行きたいのね、という意向はよくわかりますが、、あんまりやりすぎると、エロいっていうよりコントで、でもコントにもなりきれず痛いと思うんだけど。 
 
もともと淑女ぶってみたり、あばずれぶってみたり、ロリエロっぽいのをやってみたりと、コスプレ好きだし、
そういうイメージ戦略を自分に課してるのかもしれないけど、いまひとつハマってないだろうな、路線が。
 

 
 

 




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今日もまた嫌なことばっかり。明日も綺麗ごとばっかり。 [音楽メモ]

 
いつか、ゲスの極み乙女の悪口を書いた記憶があったのだが、検索しても見つからないので不審に思ったら、ゲスの極み乙女じゃなくて、下衆の極み乙女、と書いてた。 
 
 
私が、ぶつくさ言いながらも、初めてこのバンドの曲にはまったのは一年前だったようだ。
 
その後結構あっさり飽きたのだが、今日久しぶりに偶然に聴いたら、複数の曲で相変わらずハッとさせられてしまった。
 
 

魅力がすごいよ(通常盤)

魅力がすごいよ(通常盤)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2014/10/29
  • メディア: CD

 
たとえば歌詞。
 
「ラスカ」 
今日もまた嫌なことばっかり。
泣いたふりで避けてばっかり。 
明日も綺麗ごとばっかり。
 
「星降る夜に花束を」
左手にはあなたが捨てたもの。 
右手にはあなたからの愛を。
 
 
そして泣きフレーズ。
 
「星降る夜に花束を」 
どれだけ奪って、どれだけ与えた?
 
 

私以外私じゃないの(通常盤)

私以外私じゃないの(通常盤)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2015/04/22
  • メディア: CD

 
私以外私じゃないの。
当たり前だけどね。
だから報われない気持ちを整理して、生きていたいと思うの
普通でしょう? 
 
恥ずかしくていえないけど
私にしか守れないものを
身を削って紡いだら
案外悪くないかもよ。
 
私以外私じゃないの。
どうやらあなたもそう
誰もかわれないってことみたいね。 
背を向けて言い合った。
だから私はもう怖くないんだ。
夜更け過ぎを待つわ。 
 
キャッチーなポップソング風のメロディにこういう歌詞をつけて歌う。
しかも男が女言葉で裏声でふざけてるように。
 
このセンス嫌いじゃない。
 
前は意味ありげで意味がうすいようなこういう歌詞も「ぶってる」感じがしてあんまり好きじゃなかったし、実際、歌詞が聞くに耐えなくて嫌いな曲も結構ある。 
 
でも、今日は、別に意味なんてうすくても、キーフレーズに、ハッとする耳にいい言葉を持ってこれるだけでもたいした才能だし、所詮ポップソングなんだからそれで上等な気がした。 
 
って淡々と書いてるけど、実はなんか琴線に触れて涙出た。
結局、バンド名がなんだろうが、歌詞がなんだろうが、そういう、人の琴線に触れる力、エモーショナルに人を動かす力を持ってるバンドが、バンドとしてすごいんだよね。 
 
なのでぶつくさ言ったけど、すごいバンドなんだと思う、ゲスの極み乙女。 
ていうか、私好きなんだと思う。
 
でもYoutubeでPV見てみたら、やっぱりビジュアルセンスが嫌いすぎて、まったく歌が入ってこなかった。
歌の良さを殺してると思うわ、あれ。
 

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Sam Smith - Lay Me Down [音楽メモ]

 





 

サム・スミスのことを知ったのは数ヶ月前。

シンガポールの安宿のyoutubeだかmtvだかで、たまたま再生されたのを目撃。

衝撃を受けた。

この人を知れただけでも、シンガポールに来てよかったと思ったくらい(笑)。

まあシンガポールまったく関係ないんだけど。

まず印象的だったのは、声と曲両方で、それでハッと目を引いたんだと思うけど、歌い始めてすぐにこの人はゲイで、男性の恋人への思いを歌ってるんだなというのがわかったこと。

実際、その後、PVからして、男性との同性結婚みたいなシーンになるのだけど、その前にピンときたのは、彼の風貌や異様に繊細で美しい歌声もあるけれど、やっぱり彼がカミングアウト済みということもあり、歌詞やら心情やらを男女の恋愛にカモフラージュせずに歌ってるからだと思った。

恋愛は恋愛だけど、やっぱり男女という感じと少し違う感性が私の琴線に触れたようだ。

あとPVも、いいよね。

結婚式の時の回想シーンや、お葬式のシーンが出てくるけど、これは多分、実際に結婚して死別したという話である必要もなくて、大恋愛のすえにその恋を失った人が、そのやり場のない気持ちに決着をつけるために、自分のなかでその恋愛のお葬式をしている・・という話なんだろうなと思った。

実際のところは知らないけど。 

というわけで、こうデビュー時から堂々とカミングアウトしているけれども、色物ではなくて、堂々歌で勝負し、自分をストレートに表現するという彼の在り方はなんだか新しい世代という感じで、頼もしいと思った。

 

 


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サカナクション 蓮の花 [音楽メモ]

YoutubeでこのPVを見てたら、日本が懐かしくて泣きそうになってしまった。

現代の東京の日常生活の空気感がすごいよく出てるなーと思ったPV。

とくに夜中の商店街で踊るシーンが好き。

酔っ払って、明け方、シャッターの降りた商店街をぐだぐだ言いながら、またははしゃいで歩いた若い頃を思い出して懐かしくなったのでした。 




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The Jackson 5 [音楽メモ]

なんかジャクソン5が健気すぎて泣けてくる。

既にマイケル、めちゃダンスがうまいし。 

 

「I want you back」はイントロだけで切なくなる。

すでにデカい兄貴達を従えて、こんなに小さいのに一家の屋台骨というのが泣かせる。

変な服着せられてるのは、兄弟全員に同情。

この年で座長。。才能がある者には、それだけのものが課せられるということだろう。

それでも救われるのは、屈託ないのびやかな明るさがあるからだ。誰がこの少年を嫌いになれるだろうか。 


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