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映画「狐狼の血」LEVEL2 感想

引き続き、狐狼の血 2を観る。
去年くらいじゃない?と思ったけど、2021年の映画とのこと。
2年前か、最近ほんと時の流れが速い。

さて鈴木亮平を町山さんが大絶賛してたけど、そうだねえ。
やっぱり全ては鈴木亮平の魅力、というくらい・・・まあ全てとまで言わないが、50%くらいは、この鈴木亮平をみることがこの映画の価値、というくらいに、鈴木亮平の悪役ぶりの凄さ、立派さが見ものだったわ。

なんかターミネーターみたいなんだよな、圧倒的な殺戮マシーンぶり、強さぶり。
最後もターミネーターとサラとの戦いみたいで、ちょっと笑っちゃった。

町山さんが、BLです!!とか言ってたので、本当にそういうシーンがあるんかいな、え、この展開で本当に?と思ってたら、どこがだよ!!
一騎打ちの殺し合いシーンを、ラブシーンかのごとくに言ってたけど。

松坂桃李、私は若干生理的に苦手なのでなくて安心したけど。

鈴木亮平がさ、すごく人懐っこく笑ったり、凄んだりするわけだが、その顔つきがすごく誰かに似ていて、誰だろう?と思ったら、BTSのジミンだった。
目つきとか、すごい似てる。

それに「ここらで育った」と言っていて、韓国料理屋にいるから、在日韓国人という設定なのかもしれない。
在日韓国人でヤクザは結構多いみたいだから、リアリテイがあるし、いやあ顔。
凄んだ時に、あの一重瞼は有利でしょ。
あとあの体格な。普段から鍛えてる上に役作りのためにちょうどいいタフボディを作り上げたんだろうけど、さすが。背中の刺青を見せつつのシーンが凄くたくさんあったけど、背中の筋肉と刺青のマッチもさることながら、首とか顔とかも筋肉がついてる感じが伺える、その横顔がよかったよね。

松坂桃李も前回の新人くんから3年という設定で、これくらい雰囲気を変えられる、貫禄つけて薄汚れられるっていうのは素晴らしいけど、まあやっぱり役所こうじの年季の入った凄みと比べたら、頑張ってるのう、という感じで、、まあそこもちょうどいい感じで良かったけどね。俺うまくやってるし、と言ってるけど、やっぱり完全にうまくやれてはないという。
ベンツとか乗ってるのも、その頑張ってる感が伝わってくる。

あとはまあ遠藤賢一も面白かったな。
前回の竹野内豊的なポジションで、今回は斎藤工が出てた。
何なんだろう、あのポジション、セクシー俳優枠なのかな。
期待せず斎藤工が出てきた時は、期待せずに竹野内豊が出てきた時同様に、嬉しかった。
が、演技はまあまあ微妙だった。変じゃないけど、ハマってもないというか。
竹野内豊の方が意外とハマってたかな。

そしてまあ前回とは全然主題が違う感じだったな。
前回はほんと、役所こうじが、ヤクザの間に入って踊るように綱渡りをし、その様子を見た若い桃李が、ヤクザと癒着してる!!とショックを受けたりしながらも、彼の仕事ぶりに感化されていく、というバーン!!とした話だったが。

今回は、仁義も通用しない圧倒的に凶暴であるサイコヤクザ鈴木亮平VS桃李というのがまあ主軸で、それに絡む群像劇はあるけど、まあ鈴木亮平が強すぎて、ゴジラ出没とか、エイリアン襲撃、みたいな感じになっていて、他は全部サブストーリーみたいな。

しかしながら、鈴木亮平が野放しにされていてなかなか逮捕されないのは、県警の悪巧み、桃李を失脚させるために、桃李が仕切れてないと証明するために悪をしばらく野放しにする方針とかで、物証があるのに警察内部で担当官に隠されていたとかいうストーリーで。
ええ!!?そんなこといくらなんでもないんじゃないの?と思ったけど、まあそうでもないんかな。たまにあるもんね、実は物証があったのに当時隠されていて20年後に明らかになる、みたいな話。
ことヤクザとなると、逮捕するのも目をつぶるのも、丸暴次第って感じだとリアリテイはあるのかもしれない。
が、このケースだと、ヤクザ同士の喧嘩とか、銃刀法違反とかでもなく、ピアノ教師という超一般人が残忍に殺されていて、その犯人だとすると、目をつぶるとかあり得んでしょ、とも思う。

いやあしかし見事な狂犬ぶりだった、鈴木亮平。
この狂犬ぶりは世界に誇れると思うんだけど。
ぜひ東洋のチンピラとかヤクザ役で世界進出してほしい。
ハリウッドの悪役とかと比べても全然その気迫で引けを取ってないし、むしろ一重瞼の威力はより西洋ではエキゾチックで際立つと思うからなあ。
ワンスアポンアタイムインハリウッドのブラピ、ディカプリオに並んでも引けを取らない痛快sでユーモラスな強さっぷりだったしなあ。

ちなみにLEVEL1の方の養豚業の岩永ジョーイもよかったなあ。
あの映画やっぱり豚の糞を食わせる、というのが強烈ゆえに。

それでいうとLEVEL2は、目玉をくり抜くというのが強烈なわけだが、いやあその度に私は画面から目を逸らしたり席を外したりしたよね。

あとよかった脇役といえば、西野七瀬と村上虹郎のかんじもよかったし、前回に引き続き記者役の中村獅童の絶妙に胡散臭くてうざい感じは最高。前回はほんのちょっとだけしか出てこなくて友情出演かなって感じだったけど、今回は同じ役柄で大幅に存在感アップしててよかった。何気に1と2両方とも同じ役柄で出てるのって、桃李以外は、遠藤賢一と中村獅童くらいだもんね。

で、今回になって初めて、おおがみさん=狼さん=狐狼ってことに気づいたわ。
それで、狼柄のバッタもんのジッポを持っていて、桃李が形見のようにして養豚場で拾ったそのジッポを使い続けている、何ならそのジッポを使いたいがためにタバコを吸ってるのよね。
そいで今回の最後にも、なんか「日本狼なんてとうの昔に絶滅したでしょ」とか言いながら、「でも見たらしい」ということで山狩りに行き、そこで桃李が狼の幻を見他ところで終了。

要するに、そういう一匹狼的な骨のある男、刑事やらヤクザやらが昔は日本にもいたがもはや絶滅したんでねーの、というところがテーマではあるんだな。
それでおおがみさん亡き後、桃李が後をついだけど、俺犬になっちまった・・・というセリフがあるように、もう狼じゃない・・と挫折しそうになったりしつつ、今も心におおがみさんがいて模索中・・というところで、LEVEL3もありそうな予感。

と思ったら、LEVEL3制作決定、という記事があった。
ほほう、だったらそろそろ来年あたりとかなのかな。
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