アフリカ文学「崩れ行く絆」読後感想。 [読書メモ]
アフリカ文学の父と言われているらしい、ナイジェリア出身、イボ人のアチェベの作品。
この本、途中まで地方の誰もない露天風呂につかりながら読んだんだよねー!
だがもう図書館に返却しないといけないので、後半はぺらぺらと飛ばし読み。
で、最後にまた自死。
なんだろうか、今回、世界の名作読もうシリーズの一環で、とくにアフリカや中東など、全然読んだことがない地域の文学に手を出したのだが、まただよ。
アフリカに、白人の植民地支配の手が伸びてきて、いろんな歪が出てくる中、誇りのために自死を選んだ男の人生、という展開は、先日読んだいくつかの作品と似ている。
この作品は、西洋人など外の人間によるアフリカの描写が心外ゆえに、アフリカ人の作家が、アフリカの文化や誇り高さを解ってほしくて紹介を込めて描いた話でもあるので、そのへんも興味があったのだが、とはいえじっくり腰を据えて読み込めるほど、私がアフリカを理解したいとうニーズがあるかといえばそうでもなかったのかも。
儀式、呪術、長老、精霊、村のならわし・・みたいなことは沢山出てくるので、アフリカ社会や、アフリカ古来の精神みたいなものに触れたい、理解したいニーズには確かにかなっていそう。
まあアフリカといっても多種多様な民族が住んでいるので、あくまで「イボ族の」というべきか。
というわけで、今回はこのへんでおさらばって感じの本だった。
いつかまた、アフリカを理解したい時が来たら手に取ってもよさそうだ。
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