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「シャーロック・ホームズ 最後の挨拶」感想。 [読書メモ]


シャーロック・ホームズ最後の挨拶 (角川文庫)

シャーロック・ホームズ最後の挨拶 (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2018/05/25
  • メディア: 文庫

シャーロック・ホームズの最後のエピソードってそういえば読んだ覚えがないなあと思って、読んでみた。

新しめの文庫本が読みやすいだろうと思って、一番新しい文庫本を借りたら、なんかティーンズ小説みたいなイラストの表紙でちょっと恥ずかしい上に、字が細かくて全然読み進められなくて大変だったわ。


思えばホームズを読んでたのって、子どもの頃だったから、児童文学向けにやさしく書かれてるversionだったのだろうか。

こんなに読みづらいっけ?と、ちょっと衝撃。


この1冊に、短編がいくつか入っていて最後の一編が「最後の挨拶」。

知らなかった、こんな風に終わるのか。

それにすべての短編を読んだことがあるような気がしてたけど、たぶんこれらの短編は初めてだった気がする。


まあ何十年も前に読んで忘れてるのかもしれないけど。

さて、ワトソンは結婚してる、または途中で結婚する印象は確かにあったけど、最後の挨拶の時に、ホームズとワトソンは何十年かぶりに再会するっていう話なの。

ホームズとワトソンはずっと一緒のコンビと思ってたら、疎遠になってるなんて、という衝撃。


さて、よく調べてみたらこれで終わりじゃなかった!

wikiによると以下のようで、なんと40年間もの間、ちょいちょい出してたのか、コナンドイル。

シャーロック・ホームズシリーズ

といっても、間が10年とかあくのは、結構毎回「これで最後」のつもりで書いたんだけど、書いてって言われるから、また書いちゃうって感じなのだろう。
実際、一回「最後の事件」でホームズを殺したあと、また復活させたらしい。
いやこれはぜひ、ホームズが死ぬ「最後の事件」と最後の短編である「事件簿」もここまできたら読みたい。
あと感想としては、シャーロキアンっていう、最強ファンダムがいるわけじゃん、シャーロックホームズ。
で、それは推理小説としての面白さもあるけど、やっぱりホームズのキャラクターがエモいからだし、バディものとしてのエモさもあるからだし、ブロマンスだったんだなーと思ったんだが、、これも調べてみたら、むしろ、ネットフリックスでシャーロックホームズをドラマ化したときに、「ブロマンス」の定義が世間に広まったらしい。
ということで、ブロマンスだったんだなー、じゃなくて、ホームズとワトソンみたいのをブロマンスと呼ぶことにしようって最近の人間が言い出したって話だな。
「最後の挨拶」以外はいつものホームズとワトソンなんだけど、「最後の挨拶」で、もう「風の便りにきいたところによると」くらいに疎遠になっている2人、そしてまたいつ会うことかわからない2人、みたいな関係を書かれると、急に「昔はあんなに一緒にいたのにね」というエモさが出てくるわけ。
さてエモいってなんだろうね?
都合よく使ってるけど、結局それなんだよなあ。
なにかの固定ファンになるというのは、何かにたいしてエモさを感じるってことと割とイコールなんだろう。
なんで好きなの?だってエモいから。
なんでエモいと思うの?たぶん、好きだから。
って話なんだろうな、特別な情緒的な思い入れというか。
でもやっぱり強烈な固定ファンがいるっていうのは、コンテンツが面白いってだけじゃなくて、キャラクターに感情を揺さぶられたり惹きつけられたりするような魅力が不可欠な気がする、ほんと。
ブラックジャックとか、スナフキンとかリヴァイ兵長とか・・・みんなそうじゃん。
まあ、世界観、ストーリー、キャラクター、全部そろってるから、名作として君臨し続けてるんだろうけど。




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