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NHK ドキュメント72時間 千里浜 なぎさドライブウェイ [メディアまわり]

なんとなく見ていたことは何度もあるのだが、今日初めて番組名を認識。

テレビの底力よね、やっぱりYoutubeとか個人には出せないハイクオリティだなあと思う。

すごく良質なドキュメンタリー映画を見た気持ちになる。

というか、実際それに近いもんね。


毎回、場所を決めて72時間定点観測して、そこを訪れた人にインタビューするっていうものなんだけど、

今日の回は千鳥浜なぎさドライブウェイ。

砂浜が硬く固まるので、自動車で波打ち際をロングドライブできる珍しいビーチらしく、車好きの間では知名度があるらしいのだが、空いていて、とてもいいところ。


いつもそれなりに印象に残ったりするのだが、今回は私的にかなり刺さったので、覚書。


まず番組がすばらしいのは、30分番組と思えない密度の高さ。

おそらく10組以上の人のインタビューしているのだが、今日は何しに来たの?という切り口だけなのに、

なぜだが彼らの人生を感じさせるのは、場所選びがうまいからか。

こだわりがある、通好みっぽい場所には、やっぱりこだわりのある人がこだわりを持って訪れるからか。


そして、それぞれみんな興味深いのだが、さらっと次に行くところがいい。

意図的な感じ、説教くさい感じがしない。


さらに老いも若きも、一人で来ている人も、二人連れも、カップルも取りあげる。

そこがまた中立的な感じでいいのだ。


カップルの男性が、相手の女性を喜ばせるためにふたりで訪れるなど、誰かが誰かを喜ばせようとして

連れてくる感じとか、忙しい日常の中でゆっくりとした二人の時間をもとうとやってくる感じはとてもいい。


さらに一人でくる人もとてもよくて、忙しいであろう仕事の合間をぬって、またはその休日に、

極上の瞬間をもとうとする、その心意気をもてる余裕と行動力がいいし、愛車と海と最高じゃん、と思える趣味人の人生観みたいなものもいい。


そして本当にいろんな人生があって、若い人も、老いた人も、中年も、みんな人生頑張ってるなあ、と思えるのがすばらしいところよね。


だけどまあ一番自分に刺さったなあと思ったのは、以下の場面。


バタフライで海を泳ぐ80歳。その時点でただモノじゃない感じ。

石川プラントだったか?おそらく海外に色んなプラントを建設する会社?で働いてきた人で30カ国で働いてきて、現地のいろんな海で泳いできたという。ここはいい、海外を思い出す、ロサンゼルスの海っぽいという。


カメラをセットして星の撮影を試みている建設会社を経営する50代くらいの男性。

中学生の時に自転車でこの海に来て、夕陽のきれいさに感動して泣いた。

足を運ばないとわからないことがある。無駄足かもしれなくても行ってみるべきだ、と。


すっぴん眼鏡部屋着で海辺の片隅でスマホをいじってた20代前半の女性。

焼き菓子のパティシェだが、腱鞘炎で手が動かなくなりやむを得ず休職して、実家に戻ってきているという。

見れば腕には焼けどが治った後もある。仕事中のケガだったという。

仕事はとても好き。お菓子作りも好きだが、あげた人の喜ぶ顔を見るのが好き。

でも手が動かないから、ままならない。


BBQする50代のカップル。

交際歴は17年だが、結婚歴は1年。性格的に合わないところもあるし、お互いに仕事優先。

今まで何度も別れそうになったこともあるが、なんだかんだいって結局ずっと一緒にいるので、

昨年入籍することにしたという。


さて、でも一番心に刺さったのは、80歳バタフライの人。

ハードコア日本人、という言葉がふと浮かんだ。

私の思うハードコア日本人といえば、まずムツゴロウさん。

最近メディアに露出しないのでふと心配してググったら、去年くらいのインタビュー記事が

出てきて、まだ頭も体も達者なようで、安心した。

私は結構人生の初期でムツゴロウスピリッツを注入されているし、今彼のインタビューを読んでもまだまだ全然おもしろい。

頭がすこぶるいい人が、自由な考えと、行動力を持っていると、本当に面白いよな。


ホリエモンの話とか聞いていてここのところ思っているが、東大生は体力にも優れているケースが多いと思う。

もちろん頭も飛びぬけていいので、教科書を読んでそれを理解する速度がとびぬけて早く、しかも一度読んだら記憶できてしまう、というタイプの人もいるだろう。

だが、もちろん頭もいいが、それに加えてテスト勉強を計画通りに迷いなくぬかりなく遂行する力が高い、という要素が高い人も多いようだ。

そしてそれは、意志が強い、集中力が高い、などが言えそうだけど、それって結構フィジカルの問題でもある。


と、話は飛んだが、80歳の人みたいな人生に憧れる。

まだまだ海外旅行が一般的でなかったような昔のアメリカ駐在員とかは、今よりもっとかなりのエリートだったらしいが、それが80歳になった時の行動力にも表れているのがすばらしい。

海で一人で海パン一丁でバタフライ、というスピリット。

一流企業のサラリーマン、だけど、プラント建設という、どこかしら夢があって現場感満載な感じが、サラリーマンでありながらも、開拓者的な強さにつながるのか。


あと、最後に、もうひとり80歳くらいの読経している人が出てきて、50年間海外で修行していたが、コロナでやむなく帰国したという人だった。


老人をひとくくりにすんなよ、と本当に思う。

それと同時に、普通のおばさん、とか、普通の女の子、とか、そういうステレオタイプも本当崩されることを祈ってる。

もちろん、みんな属性どおりの一面は持っている。

誰だって、孫大好きな普通のじいさんの顔とか、オシャレ大好きな普通の女子の顔とかいった顔を持っているだろうが、それで「あああの人も普通の〇〇なんだ」ってわかった気になるのが早すぎるのは、自分や自分の同世代の人間と同じだということだなあ。


が、とにもかくにも、老いも若きも、日本人、いいねえと思えるのはいいよな。

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