今日もまた嫌なことばっかり。明日も綺麗ごとばっかり。 [音楽メモ]
いつか、ゲスの極み乙女の悪口を書いた記憶があったのだが、検索しても見つからないので不審に思ったら、ゲスの極み乙女じゃなくて、下衆の極み乙女、と書いてた。
私が、ぶつくさ言いながらも、初めてこのバンドの曲にはまったのは一年前だったようだ。
その後結構あっさり飽きたのだが、今日久しぶりに偶然に聴いたら、複数の曲で相変わらずハッとさせられてしまった。
たとえば歌詞。
「ラスカ」
今日もまた嫌なことばっかり。
泣いたふりで避けてばっかり。
明日も綺麗ごとばっかり。
「星降る夜に花束を」
左手にはあなたが捨てたもの。
右手にはあなたからの愛を。
そして泣きフレーズ。
「星降る夜に花束を」
どれだけ奪って、どれだけ与えた?
私以外私じゃないの。
当たり前だけどね。
だから報われない気持ちを整理して、生きていたいと思うの
普通でしょう?
恥ずかしくていえないけど
私にしか守れないものを
身を削って紡いだら
案外悪くないかもよ。
私以外私じゃないの。
どうやらあなたもそう
誰もかわれないってことみたいね。
背を向けて言い合った。
だから私はもう怖くないんだ。
夜更け過ぎを待つわ。
キャッチーなポップソング風のメロディにこういう歌詞をつけて歌う。
しかも男が女言葉で裏声でふざけてるように。
このセンス嫌いじゃない。
前は意味ありげで意味がうすいようなこういう歌詞も「ぶってる」感じがしてあんまり好きじゃなかったし、実際、歌詞が聞くに耐えなくて嫌いな曲も結構ある。
でも、今日は、別に意味なんてうすくても、キーフレーズに、ハッとする耳にいい言葉を持ってこれるだけでもたいした才能だし、所詮ポップソングなんだからそれで上等な気がした。
って淡々と書いてるけど、実はなんか琴線に触れて涙出た。
結局、バンド名がなんだろうが、歌詞がなんだろうが、そういう、人の琴線に触れる力、エモーショナルに人を動かす力を持ってるバンドが、バンドとしてすごいんだよね。
なのでぶつくさ言ったけど、すごいバンドなんだと思う、ゲスの極み乙女。
ていうか、私好きなんだと思う。
でもYoutubeでPV見てみたら、やっぱりビジュアルセンスが嫌いすぎて、まったく歌が入ってこなかった。
歌の良さを殺してると思うわ、あれ。
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