カナファーニー「太陽の男たち」読後感想。 [読書メモ]
はだしのゲンくらいのトラウマ読書体験になりそうな短編集だった。
と言っておいて、実は私ははだしのゲンを映画で見たこともないし、漫画を読んだこともないのだ。
怖すぎて。
だけど、もういい大人だし、機会があったら読んでみようか。
さて前回「路傍の菓子パン」はちゃんと読むことができたが、やはり表題作を読まないとと、この短編集の最初の一編である「太陽の男たち」を読んだ。
読んだけど、辛すぎて、直視できなくて、めくるように流し読んだ。
まあ鬱展開であるというあらすじを最初から知ってしまった上で読んだからかもしれない。
知らないで、希望がある話かもしれないと期待しながら読めば、ハラハラドキドキするのか。
でも、知らないであの鬱展開を迎えたら、それこそトラウマだろう。
やっぱりちょっと辛すぎて無理、辛い現実すぎて無理。
詐取されまくって、だまされて、その上でヤバイとなれば、なのか、最初からそのつもりだったのか、あっけなく見捨てられ、あっけなく命を落としたりしながら、運が良ければ他国にたどり着ける難民の現実は知ってる。
でも、それを小説にしてそのまんま書かれると、というよりむしろ痛みを強調して書かれると、本当に直視できなかったので、全編読むのはちょっとまたにするわ。
まあ「ハイファに戻って」とか他の作品もパラパラなんとなくは読んで、なんとなくは把握したけど、感想をちゃんと言えるほどではないし、太陽の男たちがやっぱり激烈すぎて、重すぎて、ちゃんと他の短編を落ち着いて頭に入れる余裕がない。
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