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西加奈子 サラバ!中編、後編まで読了しての感想。 [読書メモ]


サラバ! 中: (小学館)

サラバ! 中: (小学館)

  • 出版社/メーカー: Audible Studios
  • 発売日: 2020/07/03
  • メディア: Audible版





サラバ! 下: (小学館)

サラバ! 下: (小学館)

  • 出版社/メーカー: Audible Studios
  • 発売日: 2020/07/03
  • メディア: Audible版
サラバ! (下)

サラバ! (下)

  • 作者: 西 加奈子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2014/10/29
  • メディア: 単行本
ネットで読んだネタバレあらすじで得た感想で、前回は書いたけど、本当にその通りなのか確かめたくて、中下巻も借りてきて、気になる部分はじっくりと、それ以外の部分は斜め読みで読了。
やっぱりネットのあらすじは正しかった。
ネットで得たあらすじで得た感想と、実際読んでみた感想はほぼ変わらず。
気になって確かめたかった点の一つは、お父さんとお母さんが結婚にいたるまでの詳細と、別れる時、別れたあとの詳細。三角関係っぽい、Kさんという女性と、実際どういう付き合いであり、別れたあと、父はどういう付き合いをその人とたのか、という点。
あと最大のポイントは、終わり方。
エジプトでどうやってヤコブと再会し、何を語り、どうやって別れ、なんでそれが突然小説を書こう!という結論にいたって、どうやってラストを迎えたか。
でまあ父と母の三角関係はおいておこう、ちょっと夏目漱石のこころのパクリかって感じだけど、まあいいでしょう。
ラストはね、やっぱり私からすると酷かった。
あ、もう一つ気になったんは、姉貴子の見つけた軸って何だったの?というもの。
さらに、歩の軸がサラバ!ってどういうこと?ということ。
まあそれで、どちらもね、今一つよくわからなかったんだけど、「信じるものはなんだっていい、それを想えば楽になるとか緊張がとける、みたいなそんなどこにでもある些細なものでいい、猫の肛門でもいい」っていう趣旨があるから、まあいいんだと思う。
自分にとってピンとくる、揺るがないものならいいんだろう。
だけどさ、だとしても、それがサラバ!って、ちょっとなあ。
なんかこう、全編を通じて、回収されてきて、サラバ!が、軸にある小説だと思えたら、また違うんだろうけど、急にとってつけたかのようなサラバ!なんだよな。
さらに急に小説を書きたくなって、書きあらわすには自分の人生の思い出をできるだけあまさず拾わないといけない、と感じたので、生まれてからのエピソードをつぶさに拾いました、と書いているんだけど、その必要性が全然わからない。
そもそも、小説を書きたいと感じたのは、自分の中の化け物を書きたいと思ったからだというのだが、化け物の話なんて、急に最後に、化け物、化け物言い出したくらいで、なんなん突然という感じがした。
もっと象徴的に化け物って何か、というのが問われてきていたのならわかる。
だが、突然、たくさんの思いと時間をはらんだ化け物がサラバだ、といわれる。
出会った人、時間、ものすべてが化け物だと。
うーん、そこまでいっちゃうと、サラバがでかくなりすぎて、もはやサラバ=化け物=お前=じゃないか。
サラバは僕の神だ、とも言ってるので、けっきょく僕が神ですか?
まあそれはさておき、最後は、歩が、創作の惑いを吐露する感じになっていて、書かずにおられないから書いたけど、書いているうちに何が正しいかわからなくなり、最終的に正しさなんてどうでもよくなった。
いくつかはウソだし、全部ウソかも、判断は読者に任せます、何を信じるかはあなたが決めてほしい、とか言い出すわけ。
それって、よくないよ、と思う。
正しさなんてどうでもよくなった、といってもいい主人公もいるけど、こいつは、自分のすべてを洗いざらい拾って化け物の輪郭を拾いたいという動機で書き始めて、ち密にすごくどうでもいいピースまで拾い上げて書いているるんだから、そこで最後になって、ウソかも、とか言い出したら、あなたの試みはクソですか?ってなっちゃう。
でも評価高いんだもんね、この小説。


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面接の後、毎回自己嫌悪で死にたくなります。 [生活雑感]

ああもうやだー、恥ずかしい、もったいない。死にたい。最悪。ギャー。。


とさっきから一人でうなっています。

またもや、せっかくチャンスを頂けたのに、ものにできなかったからだ。

行きたい企業の一次面接。


時々、奇跡のように、何かを勘違いされたのか、書類が通ることがあって、面接に呼ばれることがある。

基本的に、こりゃあ行きたいぜ!という会社にか応募していないのだが、その中でも今回はマジっすか、という素敵な企業さんが。


だけどさー、やっぱりビビりなんだな、私って。

ビビるからこそ、なんか逡巡しちゃって、なかなか面接準備に手をつけられない。

その結果、準備不足がひどいったらありゃしない、という状況に。


ひどいなー、どこの会社だって、だいたい成功体験きいてくるし、自己紹介もしろって言ってくるのに、どうして準備しとかないの?

ほんと最悪。


死ねばいいのに。

また1時間後に違う企業の面接。

ここはそんなに行きたい会社じゃない、まちがって応募しちゃった系。

だけど、ここだって、時間さいてもらってるし、自分も時間さくんだし、がちんこで気合いれて臨もう。

面接の練習にもなるし。

あーひどかったな。今日のは。

大体相手が優秀そうだと、びびってしどろもどろになるという自分のふがいなさもあるし、面接というものが久しぶり過ぎて、なんか調子狂うというのもある。

とにかくひどい。

やっぱり自信のなさが露呈してしまって、卑屈に不必要に笑ってしまったのもよくなかったなー。

女優になり切れ!!

私なんて、この企業に釣り合わないなあ、記念受験だなあ、という自信のなさがダダ洩れだったよ。

あーもう、なんだよ、面接ってさあ、通るためにあるもんじゃん、落ちるためのもんじゃないよ、時間の無駄だよ双方の。

くっそー、何回こういうミスをすれば気が済むのよ!

今回はダメなパターンの面接だった。


その昔、私は面接に落ちまくるタイプで、その後ある1社の面接がきっかけに受かりまくるようになったんだよね、新卒の就職活動のとき。

今回はダメなパターン、昔に戻ってしまった気がする。。。

やっぱり、正直にというところもあるけど、女優よってとこも大事だと思う。

自信なさげはいかん!

虚勢だとしても、余裕をにじませろっ!

さあ準備するぞ、次々。





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西加奈子 サラバ! 感想。 [読書メモ]

上巻読み終わったところ。
今まで彼女の作品を二作品読んだことがあったようだ。
確か印象あまり良くなかったような、とおぼろげに思い出した。
このブログを読んで明確にその時思ったことを思い出せたのでよかった。
サラバ!を読んでみてもやっぱり俗っぽさが鼻につき、直木賞作家ってこういうことなのかなぁって言う印象だったのだが、それをそのまま黄色いぞうの感想に私は書いてた。

黄色いゾウは、甘い幻想に寄りすぎだったようだが、サラバ!は、エグいほどチープで低俗な価値観に寄りすぎてて、短編なら低俗な男の人生の半生、みたいな感じで成立すると思うけど、文庫本3冊に渡って大河的にやる価値あんの?あると思った。
西加奈子が対談でも自分の10年が詰まっているといい、かなり自分の人生を投影してると思うのに、私小説や自伝的小説という打ち出し方はしていないのだが、そのバランスの取り方もズルくてダサい感じ。
創作でありエンタメ小説なら、要らない記録が多すぎ。私の半生の自伝的小説だというなら、堂々とそう打ち出すことに意味がある気がする。
彼女はインタビューなどで、書く責任、書く覚悟と言いながら、逃げてる感じがする。

サラバ!の中身は所々私怨臭と自慢臭がぷんぷんする。
それは、小説本題に絡まないなくてよい部分を凄い熱量で描くからで、お前が個人的にこれ書いて満たされたかった部分なんだなぁって感じるんだよ、ヒシヒシと。

自己矛盾や自己憐憫、自己愛など、自分の内部をなるべく美化せずに中立に理性的に分析して描こうと試みる知性、しかも己だと開示した上で。そしてその分析が的確で繊細で唸らされる。
そんな中村うさぎのやり方と知性と作家性を尊敬するが、なんというか西加奈子は対極にあるかも、その意味においては。

やり方もこずるいし、分析も表現力も粗い。

サラバ!の主人公の男、歩の矮小さ、器用さ、ずるさ、平凡な価値観、そういうフツーさ、が西加奈子の持ち味なのかな。

だから大衆受けするんかね。

なんというかね、自分のこととなったら、言葉を選ぶと思うの。なるべく正確に理解したいし、誤解もされたくないから。
だけど、自分じゃなくて主人公だから、だから乱暴なエグい言葉で切って捨てていいの?
でも読んでいる人は嫌な気持ちになるよ。
西加奈子が、いやこれは己に向けたヤイバなんで、とわかるように自伝として描くなら許される事でも、エンタメ小説という体裁にしたならば。
はい、ブース、はい、デーブ、みたいな感じよ、あなたの描いてること。
あなたの試みは、はいブース、はいデーブみたいな世の中だけど、そこから抜け出よう!って感じなんだと思うんだけど、その世界の捉え方の知覚自体がそもそも凡庸な感性に感じちゃう。

前提がもうなんか乱暴なんだよなー。
はいブースな世の中やんかー、でな?
みたいな感じだけど、それは貴方の大味な味覚をもってして、世の中はそうと表現してしまえるんだよなと。

お笑い芸人の方が向いてるかもね。
そういう、一般大衆的で、ズバッと切って捨てれる感性は。
だってブスやん、ワッハッハー、みたいな。

そういうのは、インタビューでも現れていて、差別意識についても真摯に向き合ってるといってて。
でもその発言が既に、『その点、〇〇や〇〇も私の小説には出てきますんで、興味持って読んでください』とさらっと言ってるんだが。

その発言がまた乱暴なんだよね。。
〇〇や〇〇は通常差別されるもんですが、てバイアスが彼女の中にある。

例えばサラバ!でも、後半、イケメン謳歌してた主人公は若ハゲになり、引きこもり、それでさらにブクブク太って、自信も友人も喪い、ナイナイ尽くしの30代。
そして、そんな中、幼少期を過ごしたエジプトを訪ねて、当時相思相愛の大親友と奇跡的に再会できた。
子供時代、彼との間にあった絶対的愛情が、自分の基盤になると思えた。
で、今までの自分のグラグラした半生を小説に書こうと決意。
終わり、なんだと。

まあ下巻は読んでみたいけど、で?って思ってしまうかな。
結局、西加奈子は美醜に振り回され過ぎなんだよと思う。
主人公、歩だって、勝手に美しさに優越感持って、それに頼って調子こいて生きてきて、だからこそ世間的に良しとされない外見になった途端に、劣等感に打ちのめされて身動き取れなくなって恨み辛み。
これをブラックコメディとして短編でやるならいいよ。
でも超大作、超傑作、とやられると、お前の世界の捉え方はそんな程度なのかねぇ、と。
エジプトのことを描きたいなら、分けた方が良かったんじゃない?とも思う。
この美醜珍道中に、エジプトでの美しい友情を混ぜる必要があったかと。
あ、出かけないと!




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私の中の坂口恭平的なもの。まだまだ続く恭平ブーム。 [読書メモ]


徘徊タクシー

徘徊タクシー

  • 作者: 坂口 恭平
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/07/31
  • メディア: 単行本





ゼロから始める都市型狩猟採集生活

ゼロから始める都市型狩猟採集生活

  • 作者: 坂口 恭平
  • 出版社/メーカー: 太田出版
  • 発売日: 2010/08/04
  • メディア: 単行本


まだまだ続く私の中の坂口恭平ブーム。

2冊も読んでしまった。


あまり坂口恭平にのめりこむのは危険だ、まるで危険思想のようだ、真に受けてはいけない、エンタメとして距離を置いて楽しまなくてはいけない、という思いも10%くらいは頭に残しつつ、90%くらいは、鉄は熱いうちに打てというか、この熱狂に乗っていこう!間違っていないと思っている私がいる。


たまたま人生のタイミングもあるけど、今まで自分が感じてきたことにすっと馴染む、体感として信じられる部分、つまり体質的にあう部分が大きいと思う。


彼の躁鬱大学に記載があるように、躁うつ病の操縦方法を神田橋語録からインスピレーションを得て彼なりにまとめた一環で、とにかく「窮屈にならないように、自分で自分が一番のびのびハッピーに暮らせていた小4の時の生活リズムや生活ルールで、本心からやりたいことだけやりたい順番でやって、生活する」ことで、躁鬱の波が激しくなって、家族に多大な迷惑をかけたり、死にたくなったりすることを回避できるようになってきたとのこと。


そしてまた躁鬱を病気というよりも体質と捉えて、体質にあう人生を、という考え方。


「資質に合わない努力」はやめ、「きちんと」とか「ちゃんと」することをやめてみましょう。とにかくのびのびと好きに生きるのです。

「のびのびするためには、今までやったことのないことに色々と手を出してみて、あれもこれもちょっぴりかじるだけが良さそうです。そして合いそうなことだけをするようにしましょう」

どんどん違うことにトライしましょう。そのとき自分の体に合っているものはすぐにわかります。何か音が響くように感じ取れるからです。それはあなたが探そうとしているその「何か」に気づくための道しるべになります。ついつい非躁鬱人的言語の世界に生きてしまう、躁鬱人はこのように行き当たりばったりな行動しかできないことに悩んでしまうかもしれませんが、それなら非躁鬱人的言語の中からとっておきの言葉を選んでみることにしましょう。カンダバシの続きをさらに読んでみます。
「気分屋が基本気質ですから、気分屋的生き方をすると気分が安定するという法則を大切にしましょう」


気分屋を身に纏いながら好き勝手に思いつくままに、自分の関心領域を宇宙の端まで広げるのです。飽きたらやめればいいだけです。それはあなたには必要のないことなんです。しかし、それでも他のことをやるだけであなたの体は楽になりますからそれだけでもお得ってことです。カンダバシはヒントをくれます。
「コツはくだらないことを遊び半分でやることです。価値のないこと、無駄なことから始めましょう。そうすれば中途で止めてもガックリ来ません。価値あることをしてしまうと、しんどくなった時に途中でやめられなくなるから、損です。逆に無駄なことをどんどんやるのは、治療に役立つから無駄ではありません」


わたしが躁うつ病だというのではないけど、、やっぱりうつ状態になった人とか、死が頭をよぎったような人は、「のびのび生きる」とか「好きなことを好きなようにする」とかの対極にいることは間違いない。きちんと、ちゃんと、まじめに、一貫性をもって、意義のあることを、、なんて気にしてたら、のびのび好きに、なんてことにならない。


他人の評価軸にいつの間にかあわせてしまって、努力して、頑張りすぎて、いつの間にか心に無理が蓄積し、それが「きゅうくつ」感であり、うつになる引き金になるというのもわかる。


ま、そんなわけで、のびのび生きようぜと。

のびのび生きるために、会社員じゃのびのびできないならやめちゃおうぜと。

でも、あなたみたいに本や絵がガンガン売れる人は一握りで、会社辞めたら食っていけません、という話がかならず出てくるからこその「ゼロ円で生きられる」っていう話。

もちろんよ、段ボールハウスは、女性が住めるのかと言われれば防犯上無理だろう。

だが、地方の空き家を借りてすめばタダみたいなもので、結局なんとかなるのであろう。


私の中の坂口恭平に共鳴してしまう部分は、かなりあって中毒性が高いが、現実に落とし込んでうまくやる方法論は自分で考えて、自分でいい塩梅を見つけて実地に落とし込んでいく必要がある。

サバイバルスキル。まあ、でもこれは頭で考えてうまくいくもんでもなく、トライアンドエラーを繰り返して微調整していくもんだから、とにかくトライだ。

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流れていないということ。上祐×坂口恭平 [映画メモ]

この数日、坂口恭平にどハマりしている私は2012年のニコ動、上祐と坂口恭平の対談という面白すぎるコンテンツを昨夜見た。

こんなことしてたのか。

界隈では、宮台氏と坂口恭平ともうひとりの鼎談のほうが同シリーズの中では面白いとされているようだが、そっちはまだ見てない。

が、そっちは坂口が一人で躁状態で話し続けていて、世界全開という意味で面白いということらしい?

こっちは、上祐の話という意味ですごく興味深かった。

さすがある意味、ああいえば上祐として、一世風靡した男。

坂口恭平の乱暴な質問にも、ちゃんと対応、真摯にしかも論理破綻することなく、解答し、なるほどなと、納得させるあたりすごい。

この対談は、上祐の方が一枚上手だ。

坂口恭平がすごくバカっぽく見える。

だがもちろん、坂口恭平もこう見えてバカじゃなくてむしろ天才に近いんだよな、と分かってはいるけど、思想という意味では、何十年も宗教に向き合ってきた上祐の方が圧倒的に完成されているし、問題を整理してまとめて説明してみせる力は圧倒的に彼は高い。

でも坂口の言わんとするところを拾い上げて上手に説明して見せて、認めてあげる上祐の懐の深さみたいなところでも、上祐は上手。

というわけで、この対談では、坂口より上祐が圧倒的に面白かった。

思えばオウムサリン事件から何十年も経ったのだ!

彼は当時30前後で、対談当時50歳。

20年経ち、彼がどういう風に己や麻原やオウムを捉えているのか、それがとても興味深かった。

特に、なぜ彼は殺人罪に問われなかったのか?とか、偽証罪で実は3年服役してたこと、麻原が言ってたハルマゲドンが起きなかったので麻原を疑い始めてから洗脳が完全に解けるまで10年かかったとか。

そして今もまたなぜ宗教的な団体をやってるのか、その思想はどういうものか。

麻原のことをどう思っているのか。

そこで彼は言うわけだ。人生最大の大恋愛はやはり麻原だったと。

他者に承認されて、承認欲求が満たされる至福が恋愛だとすると、麻原に神、麻原、その次が上祐と言われることで夢中になっていたと。

自身の女性遍歴についての言及を避けようとしてごまかしてると取る向きもあるみたいだけど、私は納得した。

麻原に対して、一時期は食わせてもらっていたわけだし、人殺し集団になる前に授かったヨガや仏教から来る思想に関しては否定しておらず、やはり父親のようにも思っていると。

そして、彼の今の宗教では、象徴として、どんな神を崇めてもよく、仏教、イスラム教、キリスト教全てと共存出来る教えだけど、麻原信仰は絶対禁止で、彼もあくまで代表であって、教祖=神的存在ではないと。

オウムは、資本主義的価値体系の日本のオルタナティブとしてあり続ける分にはよかった、そういう風に始まったはずだったのに、結局、教団内でも、結局はどことも変わらない権力構造が出来上がり、さらには我々は特別なんだという選民意識で成立するようになり、排他的になり、他を攻撃し始めたところが間違いだったとさ。



さて、坂口恭平の思想は、自分を救う生きる方便、自分と似たような生きづらくて思考が自殺まで行き着いた日本人を救う方便として実際的だし、考え方捉え方を変えましょうみたいなんじゃなくて、実際に行動を変えようというものなので、それはそれで馬鹿に出来るものではない。

だが、資本主義で豊かな日本が前提としてあって、その上でオルタナティブとして、違う価値体系で生きられるスペースが認められてもいいではないか、というもの。

なので彼の方便のゼロ円で生きられるというのは、他の誰かが労働しお金を稼いできてくれた、今この瞬間も稼ぎ続けているから、余った物や土地を拾うだけ、自給自足、交換だけでも生きられるというもの。


要するに、自殺するぐらいだったら、生活保護もらって生きようぜ、というところだと思う。

さらに家族との関係で悩む人が多く、それででも死ぬぐらいだたら縁を切って、自立して生きる術を提唱。

さらにまたは会社員としてどうしても社会不適応ならば、会社員ではなく、生計をたてる術を提唱。

そういうことだと思う。


で、その辺のところはさておき、私が坂口恭平に最も共感した部分というか、それは確かに正しいなと思った部分は、「流れていることが重要」ということ。

そしてそのためには「楽しく仕事する、やりたいことを仕事にする」ことがとても重要だということ。


それは私も20年くらい働いてきて、実感としてある。

うまいこと、サービスと対価が気持ちよい流れとしてまわっていると精神上とても健康的だけど、結局、やりたくないことを我慢して仕事にしているとストレスが生まれ、怒りがうまれ、そんな人間はうまく対価としての感謝のエネルギーみたいなものも受け取れず、そうなってくると本当にどんどん何のために働いているのか、なんのために生きているのかわからなくなっていく。

だから、どうしたってやりたい仕事しかしちゃだめなのだ、という坂口恭平の主張は、20年いろいろ働いてみた私の実感としても、結局そうなんだろうと合意する。

やりたくないことを我慢して無理やりやっていても、どこにも行きつけないのだ。


ただもちろん、子どもを食べさせるため、とかだった場合は、もしかしたらそこからパワーをもらえるから例外的なのかもしれないが、そこは私には子がいないからよくわからない。

だが、子がいる坂口恭平がそう言っている、という意味では、妻と子がいて良好な家族関係を保つことにも邁進しているという部分は、いんちきくさいともいえる彼の、重みとしてずいぶん役立っているよなあ。

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坂口恭平にやられる。どうしようもなく惹かれる。 [読書メモ]

皆さんは坂口恭平をご存知ですか?
私はつい2日前まで全く知りませんでした、めいろま氏がTwitterフォローしてるくらいだし、それなりに有名な人みたいだ、10年くらい前から。
私が知ったのも、朝日新聞の記事で知ったくらいだし。
だが、私のところには今まで全く到達せずに、全く存在を知らなかった。

で、まず強烈に気になるよね、いのっちの電話。自分の携帯番号を晒しまくり、10年もひとりで電話に出続ける。
尋常じゃないと思う。
そしてまず朝日新聞の記事の写真でみた彼の風貌、顔つきにも、只者ではない感を感じ関心を引き付けられた。
が、そこまでならよくあるミーハーな関心で終わるのだが、そこから彼のnoteの記事、躁鬱大学とか、お金の学校とか、それらの文章を読みはじめたら、なにこの人すごい、と、圧倒的に参ってしまった。
これはちょっと怖いね。

病んでる人は病んでる人に惹きつけられて、共鳴する、その匂いがする。
死の誘惑みたいな、楽になれよという誘惑は、ものすごく甘くて、理性的な面でこの人すごいと思ってもいる半面、圧倒的にきちがいな熱量で誘惑されて扇動されて夢中になってる半面があって、そこが怖い。

が、こんなに面白い読み物はそうそうなくて、すごい邂逅だなと思う。
今年は他にも洞窟おじさんというすごいコンテンツに出会ったわけで、通じるものがあるけど、もっと圧倒的に実際的でパワフル。
読みはじめたら目が釘付けで止まることが出来ない。
坂口教に入信しそうな勢い。

読み物として面白い。
でもそれだけではなく、本当に思想がすごい。
理性的で具体的で、実践され検証までされていて、しかも直感的で肉体的で、圧倒的。
こんなに魅力的な同世代の、しかも今この瞬間にもガンガン活動している人物っているかね?

やばいねー。
なぜ彼が圧倒的になれるかはわかる、躁鬱病だからだと思う。常人にはリスクが大きすぎたりそこまでエネルギーや瞬発力がなかったりして突き抜けられないところを、躁特有の圧倒的な情熱と気力と自信で止まらずに突き進むのだから、そりゃあ圧倒的な才気と行動力だ。

しかし元々彼が持っている頭脳、発想力、思考力、クリエイティビティ、大胆さというのが躁鬱で増幅されるという意味で、病がなくとも元々能力の高い人だと思うが。

あとはその圧倒的なセクシーさはやっぱり狂気をおびた体の張り方からきていると思う。
だいたいいのちの電話を個人でやり続けるところが既にそうである。
道義心だけでやっていたら聖人だが、あっという間に身が持たなくなるだろう。
だから圧倒的に偉業がなし続けられる人にはある程度、厚顔無恥なくらいの下世話で自分勝手な部分や功利心がないとバランスが取れないはずだ。
だからマザーテレサとか、ガンジーに、黒い噂はつきものだけど、それはそうだろうと、それでも彼らが偉人であることには変わりないと思うんだけど、そんな感じか。

彼は道徳心でやってはいるが、彼自身の欲求や欲望に基づいてやっている。
人助けは、オキシトシンが出て気持ちいいと、誰かも言ってきたが、そういう側面もあるし、彼が人にサービスすることや、セックスが大好きと言っていることにも通じるのだろう。

というわけで、つい先日まで大統領選に夢中だったのに、そんなのどうでもよくなるくらい、いかん、彼のペースに飲み込まれてはいけない、洗脳される危険だ、という気持ちと、興奮して惹かれて仕方がない気持ちの狭間にいるのでした。



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勝間和代 ネオライフハック100の感想。 [読書メモ]

圧倒的に自由で快適な未来が手に入る! 勝間式ネオ・ライフハック100

圧倒的に自由で快適な未来が手に入る! 勝間式ネオ・ライフハック100

  • 作者: 勝間 和代
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2020/07/29
  • メディア: Kindle版
勝間和代といえば起きていることはすべて正しい、とかNOといえる私だっけ?みたいなので、
おそらく10年くらい前?にかなりベストセラーで有名になったと思うが、そのあとあまり興味がなくてフォローしてなかった。
が、ふとツタヤカフェで手に取ったのでぱらぱらと拾い読み・・のつもりが結構ガッツリ読んでしまった。
彼女の昔の著作はいくつか読んでいて、いくつのライフハックには確かにほほお!!と
おもった内容があったはずだが、すでにすべては忘却の彼方。
そんな中、この本で、そうよね、と思ったこと。
これは最近思っていたことを肯定されただけでもあるのだが、やはりジムって運動量が痩せるには圧倒てきに足りない。
普通に通勤して活動的な1日を送れば、消費カロリーはジムで2-3時間フルに運動して帰ってくるのと同じ。
そして普通に活動的に1日送ってさらにジムで2、3時間運動したら、疲れ切って次の日は動けず寝込むだろう、私の場合。。
ということで、普通に通勤したりと活動的な一日を送れば、それで十分なのであり、今みたいな自宅勤務だとその分の埋め合わせになってくれるけど、本来的ではないというね。
毎日ジムに通うとなると、結構時間も使うし。本当であれば、普通に活動的に1日を送るほうが効率がいい。
ジムは、在宅勤務生活にはとてもよいリフレッシュ。視点も変わるし。
だけど、通勤生活だと、毎朝ジム用の着替えを準備して、それなりにゴロゴロのジムグッズをかかえて通勤し、ジムでは着替えて、、とかを考えると結構無駄も多いんだよなあ。
あともう一つ。
徹底的に問題に向き合って解決しろ、ということ。
忍耐、我慢、努力、ではなく、不便や苦痛は解決するのだ。
忍耐して努力して頑張りすぎると、結局疲れてしまって、あとでつけが回ったり、他に手がまわらなくなったりするというのは、私もよくわかるので、頑張りすぎないように彼女がしているというのは、そうねえと思った。
ジョギングだてそうだもん。
中級者についていこうとして、時速10kmで初心者が走ったら5分で完全燃焼でしょ。
そのあとは時速6㎞で歩くしかない。。
だったら始めから時速8kmで1時間走り続けたほうが、ずっと消費カロリー高いしねえ。
あと初心者頑張りすぎて、膝を痛めて、結局運動習慣根付かず、とかよくあるし、私にも。
まあ私の場合は、ジムの翌日疲れ切ってなかなか起きらず、活動的になれず、とかのミスは全然まだあるので、これも本当に本末店頭だなと思い始めたわけ。
あと、彼女のライフハックで印象に残ったことは、人に積極的に話しかけて、一次情報をもらって視野を広げると、幸運を拾いやすいよということ。チャンスが広がるから。
さらに、予感や直感を信じて行動し、理論で気持ちをねじ伏せないこと。
確かに言語化できてないだけで、体が異変に気付いてることもよくあるので、これはわかる。
さらに幸運を期待すること。
これは、セレンディピティ的にいって、正しいよね。
何もかも疑って、猜疑心で受け入れなければ、チャンスをつかめないもんね!
昨日の激レアさんが本当にそんな感じで、みんなわらしべ長者か?っていうくらいに、偶然の出会い的なチャンスをつかんで世に出てた。


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AWS,TOEIC わたしの本命資格の受験日を調べてみた。 [ビジネスまわり]

AWS


受験料、可愛くはないが、まあこんなもんだろう。

ぜひとも割引バウチャーコードなるものが欲しいけど、どこで手に入るのだろうか・・・。


クラウドプラクティショナー試験の受験料は 100 USD です。アソシエイトレベル試験の受験料は 150 USD です。
50% の割引バウチャーコードを使用すると現行の試験が 50% 引きで受験でき、認定を更新することができます。



AWS Certified Solutions Architect - Associate  130分 

クラウドプラクティショナーは90分。

模擬試験は?クラウドプラクティショナーもソリューションアーキテクトアソシエイトも30分で料金は2200円。


試験は毎日のように10時と14時からやってるし、家から自分のPC画面を共有しながら、家のPCでも受験もできるらしい。

だけど私は家のWIFIが信用できないし、PCもそんなに信用できないから、テストセンターに行って受験するほうがいいなあ。


TOEIC


お、初めていい感じの時期にテストがあった。申し込みもギリギリ間に合う!

とりあえずここに全集中してスコア900点を今度こそゲットだ!!

でも団体受験のことも取りあえず問い合わせたいよな。受験料は6490円。かわいくないけど、仕方がない。

1、2年前に会社の団体受験でただ受けられたのに、寝坊して受験できなかった私。。。

そういうところだよ!!そういうところが私の短所だなあ。


ここぞっていう決めないといけない時に、寝坊したり、とか、あるよねえ。

まあ色んな事に手を出したりするのはいいんだけど、何が一番自分にとって大事か考えて、そこに全集中力を傾けて絶対に抑える、ほんとうはどうでもよかったり気持ちにそわなかったりするけど安易なところ、とかに流れない!!そんな自分をみたいね。

2021年110日() 午前 実施

受付時間 | 9:25 - 9:55

結果発送予定 | 2021年2月9日(火)

インターネット
申込受付期間

2020年1112日(木) 12:00 ~ 2020年1116日(月) 15:00 締切

 




G検定


5500円。これが3000円に受けられるなら、11月に取りたいけどねえ。

ちょっと申込日など、調べておきましょ。

試験日 お申込み

年3回(3・7・11月)

専用Webサイトから申込む


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貿易ビジネス関連の資格難易度、受験料金、直近受験日。 [ビジネスまわり]

貿易の勉強をすることになりました。

どれが一番難しいのか、受験料は高いのか、メモメモ。。


★通関士



こちらは1年程度学習が必要とされる難易度がそれなりに高い国家資格みたい。

合格率13%だもんな。取得費用は2万~5万とそれなりに本気な価格。と思ったら受験料は2900円!

いいじゃん、ただし国家資格につき年1回の受験チャンス。しかも10月初旬であり、今年のはもう終わったと。。。



★BATIC



BATICの学習で得た知識は仕事の役に立つかもしれませんが、就職や転職にはほとんど役立ちません。外資系の会社へ就職するためにBATICについて勉強するのではなく、就職してからスキルアップのために勉強する方が効果的です。

 


ですってさ。TOEIC700点以上必要ということで、英語力をリフレッシュしながら勉強できるのはいいなと

思うんだけどねえ。

受験料10,340円というのはちょっと本気でやらないとだな。

あと12月の受験日は、10月中に申し込みということで、、、次はいつ?と思ったら7月だって。

なかなかですなー。

試験日 お申込み

年2回(7月下旬、12月中旬)

7月実施分:4月下旬~5月下旬
12月実施分:9月下旬~10月下旬




★貿易実務検定C級



このページによると、簡単だし、ないよりあったほうがいい程度の資格であまり意味がないみたい。

ただし2か月程度で初学者でも取れるということだから、姿勢見せにはなるかもね。

合格率は5割、6割程度とのことで、ちゃんと勉強すれば誰でも受かるかんじかな。


★日商簿記3級


これは簡単だけど、それなりには証明になるから取っておこうか!

初学者でも1か月でとれるということだけど、私は実は10年前に中小企業診断士の勉強をしているので

全くの初学ではないし、ただし勉強した証明が資格になっていないもったいない状況だから、即とるべしかも!

BATICを取るにも、日商簿記3級の知識がないと話にならないし。

金額は3級で2850円というのは素敵。

だが試験日がかわいくないな。。

年3回だけど、申し込みが1、2か月前に行わないといけないということで、次は2月末か。。

それかTOEICの団体受験みたいな感じで、なにか既定の日以外に受けられる裏技があるのか、あとで聞いてみよう。


2020年11月15日(日) 第156回 1〜3級
2021年2月28日(日)
第157回 2〜3級



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「パラサイト 半地下の家族」の感想 [映画メモ]

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  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2020/07/22
  • メディア: DVD
昨年、アカデミー賞とかカンヌ映画祭のパルムドールとか総なめにしていて、すごいすごい、圧巻という、とにかく完成度が高い映画ということだったので、ずっと見たかったのだがやっとみた。
まず半地下の家族の父母兄妹、の4人家族が富豪一家に寄生する、というあらすじは知っていたのだが、結末はもちろん知らずに見始めました。
で、まず母以外の3人がほんとナチュラルな韓国顔で好感がもてますね。
特に兄は、途中で気づいたけど、荒川好々に似てるんだよな、目の開け方とか口のとがらせ方とか。
たいして富豪一家のほうは、全員いかにもな美形で、とくに父母は整形手術してますって顔なのもいい。
さてそんなどうでもいいことはおいておいて、映画本題ですが、いや、さすがだね、よかったよ。

以下ネタバレありです。


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