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映画 悪人と怒り 感想追加

朝になってもまだ悪人のことを考えてるから、エンタメとしては怒りの方が面白かったし、ある種のハッピーエンドもあって怒りの方がスカッと見た後の気分も良いのだけど、悪人の方が心に残すものが大きかった、大作なのかもしれない。

怒りは3組同時進行で、主役が分散するのに対して、悪人は主役が中心にどどんといるしな。

それにやっぱりわかりやすいラストじゃないのが、気持ち悪いけど、でも後にひっかかって、考えさせられてしまうという意味では、さあ終わった終わった!と頭切り替えられずに、ずっと考えさせられるという意味ではうまいこと機能してるんだろな。

それでもわざと煙に巻いた安っぽさはなく、答えはラストのラストの妻夫木聡の表情にあると、朝になって思えた。

ほとんど笑うことがない彼が、ほんの稀に見せる幸せそうな表情、控えめな笑顔、そして前を向く表情に、2人の出会いは全然間違ってなかったと思わせられるし、悪いやつじゃないと思わせられる。

つまり側から聞いたら、出会い系サイトで出会った殺人犯との逃避行とか、そこに真なるものなんてあるかよって感じなわけだけど、本人同士にしかわからないものがあるっていうまさにを見せられた感じ。


あとは殺人犯の二面性についてもあとから考える。
悪いやつじゃないとしても、スイッチ入ってたいした理由でもなく人を殺せるってやっぱり普通じゃないかもしれない。
普通の善悪の感覚を持ってないかもしれないし、怒りを制御できないとかいう意味での異常性をもってるのかもしれない。

でもそういう部分があるからと、まるっと悪人とはいえない。あと情動の部分は周囲の人によって変わることもある。

罪を犯した人の社会復帰とか、更生という意味でも、この映画は意味があると思った。

牢屋に入るのは、むしろ実直で不器用な人が人手なしの毒気にやられて罪をおかしてしまう方が多くて、器用に人を利用しまくってるクズは手を汚さず他人に罪を被せることも朝飯前なので逆に捕まらない、というようなことも、怒りと悪人をとおすとひとつの主張として見えてくる。

まあもちろん割合については私は詳しいわけじゃないけど、、ホリエモンも言ってたもんな、やっぱり見た目じゃわからない程度に知能指数が少し通常より低くて、利用されたりそそのかされて犯罪を犯してしまわざるを得なくなり、それを回避する頭も働かなかったり、、みたいな人が割と多い割合で収監されてると。
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