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進撃の巨人最終回139話読了。 [読書メモ]

いやあ、終わりました、まだ何も他の人の意見とか聞く前の感想。

ネタバレします。
いやもう、ありがとう諌山先生。


エレンが、「ミカサに男ができるなんて、そんなの嫌だ。ずっと俺のことだけ見ててほしい。10年以上は引きずってほしい。」とアルミンに言い出す展開ね。

そしてアルミンに「そんなカッコ悪いこというとは。。」とむしろドン引きされつつ、「そうだったんですか、そこまでいう感じですか」と、受け入れられる感じが最高。


いや、これはもう、読者への大サービスだと思う。

そもそもエレンってそんなキャラじゃないし、むしろミカサに付きまとわれてちょっとうざがってる感じもある、そんな中での、最大限不自然じゃない、ミカサLOVEへの持っていき方だったんじゃないだろうか。

つまりやっぱり若干家族愛が入っている感じ。

姉のような、妹のような、娘のような、距離をつめたいってわけじゃないけど、ただやっぱり自分以外の男ができるのはショック、嫌!みたいな。


しかもそれを、予想のだいぶ上を行く勢いで、カッコ悪く思いっきりコミカルに表現させるところが、人類の8割を皆殺しという酷い話の中で、救いになってる。

今までずっと、ぐずぐずと、はぐらかして、明言してこなかったことを、ここで、「いやそれ以上はいいですう」というぐらいに、はっきりべらべら表現させるというのは、意表をつくし、面白い。へ?そうなん?という、読者もアルミンのリアクションそのままに、拍子抜けで、エレンを許せてしまう。

「あ、これはミカサには言わないで」みたいのも。


エレンキャラ崩壊してるけど、昔のちょっとおバカなキャラだったもともとのエレンキャラならあり得なくないのがいい。


期待または予想と違かった点は以下。

◆最終話でユミルが全く登場しなかったこと。なんでユミルが、ミカサをきっかけに成仏したのか、全く語られないこと。ただエレンの推測は少し語られる。

◆エレンがあっさり死んだこと。まあ、これでまた生き返ったらくどいけどさー。それに大殺戮野郎のエレンが生きてていいはずがない、というのはまあ、予想通りではあったんだけど。

◆ユミルが呪縛から自由になるきっかけがミカサの「愛する者でも間違っていたら、従わない」的な行動を目撃したことだったこと。そんな、他人の行動で、「そっか」で納得できる?

◆ユミルが豚を逃した理由が語られないこと。私、豚を逃がしたユミルは、それなりに自由な魂をもってる子だと思ってたんだけど。。フリッツを愛してるから、2000年も尽くしてきただなんてね。

◆すべてが終わったら記憶が戻る、とか、そんな記憶操作ってあり?まあでも巨人の力で記憶操作してたんだから、巨人の力が消え失せたら、記憶も全部戻るってことか。


期待または予想通りだったこと

◆ユミル成仏により、巨人の力だけが消え失せて、巨人化した人々は人間に戻ったこと。

◆ヒストリアの赤子はエレンの子ではなく、村人モブの子だったこと。


なんかよくわかんなかったこと

◆死んだ人たちが、一瞬最後に幻影のように出てきてたけど、ありゃなんだ?道的なものの最後の残像的なもの?

◆あの時まだベルトルトは死ぬべきじゃなかった・・・て、あれなんのこと?全然わからなかった。

◆エレンは鳥になったの?

◆ミカサ、どうやって一人で、マーレからシガンシナ区まで帰ったんだろう。結構大変じゃない?


ほかよかったところ

◆ジャンが髪型を気にしてるところ。吹いた。

◆アルミンがおかっぱじゃなくなる日が来るなんて!!!やっぱりおかっぱ野郎じゃねえ、ちょっと救世主としてのカッコよさにかけるもんな。それなりにスマートで偶像になりえるような髪型じゃないといけないんだな。


<感想まとめ>

最後に、弱音やカッコ悪さ、人間らしい面をみせるエレンを見せてくれてありがとうって感じ。

それに尽きるな。そして、おそらく、多くの青少年に影響を与える作品になった上で、諌山先生も、ショッキングでトラウマになるようなダークエンドにするよりも、希望があるような終わりにしたい、という風に考えが変わったとのことだったので、まあそういうことでもあるんだと思うが、エレンがちゃんとミカサをそれなりに、というか、結構思った以上に大切に思っていた、という話にしてくれてありがとうって感じ。

ミカサはただでさえ報われないし、エレンも報われない、そんな中で、死別したけど、気持ちだけは最後に通じ合ったというの救い。これで、ミカサが本当にエレンからウザがられていて、実はエレンはヒストリアとできていた、とかだったら、本当に著者によるミカサ虐待である。まあ、「昔からお前のことが嫌いだった」なんていう酷いフリをいれている以上、そんなはずはない、とわかってはいたし、138話で「俺はお前のなんだ」世界線を見せてきている以上、エレンにとって「俺がお前の何か」っていうのがそれなりのマターなんだ=好きっていうのはわかってたけど。

まあでもそう考えると、本当にエレンって恋愛面でお子様っていうのが、またエレンらしくていいのかも。

つまり、ジークにもある意味「ミカサって俺のことどう思ってると思う?」的な質問しちゃってるし、ミカサにもそう訊いちゃうし、アルミンにも「ミカサには俺だけを思い続けててほしい」みたいな解答で、ある種首尾一貫している。エレンからの愛情表現は「マフラーを何度だって巻いてやる」だけで首尾一貫。

どうかと思うけど、ミカサがそれでいいなら、いいんじゃないっていうところなんだろう。


あとは、ライナーはじめメインキャラたちが生き残って和気あいあいしてくれてるのも、ありがとうって感じ。

ライナーにやっと救いが訪れたのはよかった。

しかもヒストリアとエレンができてなくてよかった。


というあたりで、まあ大体OK、幸せなエンドでありがとうって感じ。

だけど、ユミルの成仏が、ミカサを見たからっていうのは、ちょっと浅すぎる気がする。

フリッツを愛していたから、酷い扱いを受けても2000年間尽くしていたというのは、まあいいとして。

その愛の呪縛をとかれるのが、それ?というのは、ちょっと納得感がないな。

あと、フリッツを愛する意味がわからない。それもちょっと浅い。


まあ全部を描ききれないから仕方ないし、そのうちスピンオフとかで、その辺が語られるのかもしれんね。

それだったら楽しみかも。






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