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ワールドトレードセンター(映画) [映画メモ]

ワールド・トレード・センター スペシャル・エディション [DVD]

ワールド・トレード・センター スペシャル・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD




 
 
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「うるさくてありえないほど近い」を見て以来、ちょっとした911振り返りブームが起きている。

そんなわけで見たワールドトレードセンター。オリバー・ストーン監督。

この映画は実話を元に作られているのね。

たった3000人近くが犠牲になり、ビル崩壊後、瓦礫の下からは20人ほどしか救出されなかった、

その中の2人が救出されるまでのサバイブ劇。

痛みを感じるのは生きている証。

瓦礫の下で、そうお互いを励ましあって生還する二人の警官マクローリンとヒメノ。

どこまでが脚本でどこまでが現実だったのだろうか・・と思って調べてみたところ、

とりあえずヒメノを助けようとしている間に二度目の崩壊が起きて、助かっていたもう一人の警官が死んでしまったのは本当のことらしい。

しかし多くの人が犠牲になった中で、運良く助かった人にフォーカスが当たっていると不思議な気分になった。

確かにそれに対するフォローも少しはある。

マクローリンの妻が病院の待機所でイライラしながら「夫が今救出中なのよ」と隣にいた女性に話しかける。

するとその女性は「それは良かったわね」と言いながら「自分の息子はWTCのエレベーター・ボーイなの。」と安否の分からない息子の話をし始める。

そこで夫のことでいっぱいいっぱいだったマクローリンの妻は、自分よりさらに不安な立場にいる人の存在に初めて思い至るのだ。

やりきれなかったのは、警官や消防士たちが、全く状況がわからず2機目が突っ込んだことすら未確認の状態で現場に救出に向かい、むざむざと命を捨ててしまうことになることと、そんなふうに確かな情報が全くない中でも、現場についてすぐに、飛び降りてくる人を見上げて、凄惨な事態になっていることをはっきりと視認するところだ。

瓦礫に埋まって痛みと恐怖に耐えながら、来るか分からない救出を待つことはもちろんとても辛いドラマチックな出来事なのだが、

911全体像を考えると、ハイジャックされた飛行機に乗っていた人たち、ビル上部に取り残されて退路を断たれた人たち、

そういうもっと凄惨でショッキングな状況に置かれた人々がいたため、これだけを取り上げてWTCと題されているのはちょっと違和感があるかもしれない。

だがそういった凄惨な状況にいた人々は全員死亡したため、とても映画なんかに出来ないだろう、と思っていたら、

「ユナイテッド93」は、ハイジャックされた飛行機の中の話をかなり記録に忠実に再現した映画だという。

見るのが辛そうな映画ではあるけど、WTCを見た以上、こちらも見ないとバランスが悪いような気がするのだった。


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