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華氏911 [映画メモ]

華氏 911 コレクターズ・エディション [DVD]

華氏 911 コレクターズ・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD
 
 
 
 
 
 
 
 
 
人は変わるものだな。
マイケル・ムーア監督に興味がなかったわけではないけれど、痛そうで昔は見れなかった。
痛そうというのは、、目を背けたくなるようなシーンがたくさんあって見るのがしんどそう、という意味だ。
 
実際に、私が今までに見た事のないようなグロい映像も写った。
血まみれの赤ん坊の死体、肉と骨のあらわになった赤黒い腕、捕虜を虐待するアメリカ兵・・・。
 
華氏911が公開されたのは2004年。
当時見ていたら、どこまで鵜呑みにしてよいかわからなかったかもしれないけれど、
2013年の今見たところだと、マイケル・ムーアの批判はかなり的を得ていたんだなと思う。
 
軍隊に入って学費を稼がないと大学に行けない子ども達がたくさんいるなんて、実はアメリカは貧しい国だったのだと痛感した。
正確に言えば、貧しいというより貧富の格差が激しい社会なのだろう。
 
そんな貧しくて向上心のある純朴な田舎の若者達が、「世界平和のために」「母国のために」と軍隊に入って、
ロックを聴きながらハイになってイラクの民間人を殺しまくって、意味がわからなくなり魚の目になり、
強いてはイラク人の襲撃で自分も両足を失う・・・そういう国でもあったのだ、アメリカは。
 
そしてまたアメリカ兵に殺された赤ん坊の死体をカメラに突きつけるイラク人の言っていることの正当性ったらない。
「この子が何をしたというんだ。アメリカ兵に銃を向けたとでもいうのか」(的なことを言ってた気がする。) 
 
家族を殺されて叫ぶイラク人のおばさんの主張だってそうだ。
「みんなただの民間人よ。兵士なんてどこにもいない。こんな酷い仕打ちを神が黙って見ているわけがない。
どうか神様、彼らの家を焼いてください」(的なことを言ってた気がする。) 
 
911を通過したアメリカ人は、はじめて彼らの言っていたことが、自分たちが911で言っていたことと同じであることに気付いただろう。
 
しかしブッシュが大統領としてまかり通ってしまったような国はやはり恐ろしい。
アメリカは旅行くらいにしておいて、住むのはやめよう、そうやはり思ってしまった。
 
ブッシュはIQが低いという本当かウソかわからない悪口も聞いたことがあったが、
もちろん編集の悪意ではあるのだろうけど、これを見ているとブッシュのIQは本当に平均以下なんじゃないかという気がしてしまう。
 
まあ表情に由来する印象なのだろうけど、ライス国務長官なんて、どこからどう見てもスーパー頭が良さそうだ。
もちろんスーパー頭が良くないと、あの立場にはなかなか行けないというのもあるけれど。
 
オバマ大統領だってそうだ。ライスさんほどのスーパー感はないけれど、それはたぶん役職上の問題だろう。
大統領は、頭が切れそう=冷たそうな印象よりも、アツくて頼りになりそうな印象が必要だから。
だからブッシュでもなれたんだろう。(ブッシュの場合はフリじゃなくて、本当にただのバカっぽいけれど。)
 
あと非常に英語のリスニングの勉強にもなる映画だった。
やっぱり痛いけど、情報量は半端ないし、マイケル・ムーアは誠実だと思った。
 
 

 
 
 
 
 
 
 

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