この子の決意に祝福を。 〜 森進一と森昌子の息子 [音楽メモ]
one ok rock
最初は、あれ?ありがちそうで中々ないな、このレベル。
歌い方のひっかかりもそうだけど、歌詞がなかなかないレベル。
次に、つうかめちゃめちゃスキルフルなのに、なんか若い!!
さらに、英語めっちゃ上手いけど、ああハーフか、、、と思ったら違う?しかも帰国子女でもないらしい?
ていうか、森進一と森昌子の息子だったの?????
しかも元ジャニーズ?
・・・というのは、七光りからのジャニーズ入ってからのすぐ脱退というのは、むしろ地獄すぎる黒歴史で、むしろ彼がロックに走った必然性の証明だと思ったのだった。
だって、誰だってヤサグレるでしょ、そんな環境。
しかもバンドメンバーが痴漢で逮捕されるというケチがついた過去もあるらしい・・。
でも、彼のすごいところは、普通だったらグレて腐って、、、でもそれだけじゃ生きてけなくて結局、三流タレントになるところを、、、それで終わらせず不屈のバネにしたところ。
ルックスも、ジャニーズだったら中途半端な七光りって存在で終わってただろうけど、ロックバンドのフロントマンだったらむしろ十分だし。
これだけ歌えるジャニーズっていないだろうし。むしろジャニーズみたいな歌にはもったいなかっただろうし。
勝手ながらこの人、進路変更して本当に良かったと思ってしまった。
でも、すぐ芽が出たわけでもなさそうだし、遺伝子に甘んじずに、すごい努力したんだと思う。
そりゃあ、遺伝子って本当に凄いんだなと思うよ。歌唱力や声に恵まれただけじゃないよ。
演歌歌手に必要なソウルフルでエモーショナルな表現力も、ある意味ロックにぴったりだよ。
でも歌詞も最初はへぼかったみたいだし、歌だって上手いとはいえそこまで・・・だったのが、最近急激に進化しているときく。
何より、なんかこの人、本気だと思うの、すごく。本気さをすごく感じる。
退路を断っている決意みたいなものを感じる。
日本のロックバンドって、ボーカルの詩的才能とか独特の世界観が際立っていて、それで売れているケースが多い気がするけど、そういうタイプではないと思う。
かといってルックスで売れたタイプのバンドでもないと思う。私がこのバンドの曲が気になった時には、ビジュアルは知らなかったし。
強いて言うなら、本気さが際立ってると思う、やっぱり。なんでそう思うかというと、恥ずかしさと格好良さのバランスだろうな。
カッコいいのを目指してるバンドは、恥ずかしいことを歌わないけど、それはある種の守りで楽だと思うし、また恥ずかしさを売りにしてるバンドは、それはそれで鎧だと思うのだけど、このバンドは守りに入ってない感じがする。
結局のところ、そういう本気さを感じさせることが出来ることはつまり人の心の琴線に触れる何かを表現出来ているということで、それ自体が才能だと思うのだった。
そうか、つまり表現力か、やっぱり。
今もかなり人気みたいだけど、これからもっと人気が出るんではないかと思う。
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