SSブログ

六本木アートカレッジ アートでLOVEに出会う 2013 Spring & Les Girafes(レ ジラフ) [気になるもの]

 六本木アートカレッジ、以前に何度か興味を持ったことがあったため、
今回、講演者のチェックもそこそこにチケット購入。
 
よく見たらたいして興味のある講演者がいなかった。みうらじゅん以外。
 
でもまあ、偶然の出会いってものもあるでしょ?
と思ったのだけど、そんなに興味がないわけだから、眠くて眠くて・・・。
まあそれなりの収穫はあったけど。
 
まず最初は、KEITA MARUYAMAの丸山敬太氏。 KEITA MARUYAMAって、どんな服だったっけなー、ISSEI MIYAKEとかとかぶって実はよくわからない・・・そんなレベル感で聴き始める。
やっぱり一大ブランドの社長的な役割だからなのだろうか、人前で話すことに慣れていらっしゃるようで、ファッションデザイナーさんにしては、司会もなく一人でちゃんと話せる人だと思った。
 
けれどもけれども、お題が「コミュニケーションするファッション」というわりと漠としたものだからか、一体何について話し始めるのか要領を得ないまま、眠くなる私。
企画やオリジナリティの発想もと的な話をしていて、ふーんではあったけど。
丸山氏は、今というか次シーズンはどういう気分かっていうところから、キーとなる気分のワードを抽出し、そこから服を企画していくらしい。) 
 
でもね、質疑応答の時間は面白かった。さすが質問しようという人は意識が高いのか、いい質問をしていた。
紀里谷監督のやっているフリーワールドTVの対談で、「ブスにはブスってちゃんと言おう」と言っていたけど、さっきのちゃんと素敵な服を着ている周囲の人を褒めていこうっていう話と矛盾はしませんか?という質問で、俄然話が面白くなってきた。
ブスにはブスって言うって、その真意はいかに?
 

結局、彼曰く、ブスっていうのは造作の問題ではなく、ある程度年いったら、自分のことを客観視できていて自分の魅力をわかっている大人はみんなチャーミング。でもそれが解っていない人はブス。つまり、興味や研究が足りていないもったいない状態、とのこと。試行錯誤を繰り返せば、似合うものにみんなたどりつけるはず、的な。だから、そういう人には、それを示唆していくべきなのではないか、ということらしい。ほほお。
 
あと、他質問の回答で、服が似合うか似合わないかというのは、結局のところその服が大好きで着ていれば似合ってるはず、とのこと。似合ってない状態というのは、なんとなく他人に言われて着てるとか、流行だから着てるとか、サイズがあってないのに着てるとか、関心がうすい状態なのではないか、と。
 
で、彼自身は、自分の腕が短いという欠点をカバーするために、冬でもシャツの袖口をちょっと折って七分袖状態で着ているとのこと。
まあそれはともかく、シャツの上に、レモンイエローのパーカを80年代の人みたいに肩掛けカーディガン風にかけていたのは、私的には「ありなんだー」という感じで、オシャレには思えなかったけど、まあこれからくるのかもしれないね?
 
まあでも客を選びたい風な上からの感じがなく、人の心の栄養となるようなとっておきのお洋服を作りたい、それを自分のイメージどおりじゃなく着てくれたら、それはそれで新しい科学反応で素敵なこと・・みたいなことを仰っていたのを含め、共感できるところの多いまっとうな考え方の人でした。
 
あとファストファッションについてどう思うのかについて、悪いことではないけど、便宜的な服だけでなく、心の栄養のための服もちゃんと持ち続けて欲しいと言っていた。
 
これは、ふむふむと思った。
ファストファッションである程度済んでしまうと高い服を買うことに罪悪感を覚えていたけれど、「心の栄養のため」とは何といいエクスキューズを私に与えてくれたことだろう。
まあでも、それだけの対価を払う価値があると消費者に納得させるだけのモノ作りを我々もきちんと担保していかないといけないということを言っていたのは好感が持てた。
 
確かにそうなのよね。ずっと持っていて嬉しいようなモノには、それなりに払うものね。
そしてファストファッションで、流行をどんどん消費していると、心にあまりよくないなと最近感じ始めている。
モノを大切にする心に危機を感じるわ。諸行無常とは言っても、淘汰のスピードが速すぎて、自分が薄っぺらく感じ始める。
ちょっと流されてるだろうな、俺。
 結局、私が好きなもの、私に似合うものは、そうそう変わらないのだから、そこを大切にしていこう。
 
 
さてさて、で、次の時間は、鶴田真由と高木由利子氏のトークセッションなのだが、これもまた「撮る・演じる・伝える」ときたもんだから、とりとめなさすぎ。
思うに、アートカレッジの企画が悪いんだと思うよ。
もっと何を話してほしいのか、明確にしておいてあげればいいのに。

もちろんトークスキルのある人なら、漠然としたテーマでも何となく有意義で面白いセッションになったりするのだろうけども、それほどのおしゃべりスキルの人たちにお仕事頼んだわけじゃないでしょ!

まあもちろん、興味がそんなにないのに聴きに行った私が悪いのかもしれないけど。  
 
その点、みうらじゅんはやっぱり腕に覚えあり。さすがのエンターテイナー。
しょっぱなから全然空気が違う。
みうらじゅんのいやげものについてはもう十分知ってるから、今更たいして興味があったとも言えないのだけど、
その今更なお題を与えられていても、話が面白いし、サービス精神もさすが。
 
他の講演では、割とずっと眠たい感じだった場も、みうらじゅんの講演では、大爆笑の連発。
久々に私もこんなにいっぱい笑って、まあそれだけでも来てよかったな、っていう気になった。 
 
でもそれだけで終わらないのが六本木。
 
フランスのパフォーマンス集団「カンパニーオフ」によるスペクタクルイベント『Les Girafes(キリンたちのオペレッタ)』。
 
赤いキリンのハリボテが夕暮れ時の六本木の街を練り歩きつつ、なんか劇もついているっていう、テクニカルパレードも真っ青の幻想的な光景。
 
これが、素晴らしくて、夢中で追いかけてしまったわ。
 
六本木ヒルズのアートパフォーマンスといえば、ヤノベケンジのジャイアントとらやんの火吹きパフォーマンスを思い出す。
あれもまあ、すごいものだったけど、今回の赤いキリン9頭もすごく素敵だったわ。
 
ちなみに前足に一人、後ろ足に一人という、獅子舞構造なわけだけど、すごいのが、彼らが1〜1.5mくらいの竹馬を履いていることね。
 
で、本編が終わったあとに、キリンから、彼らが出て来て、竹馬状態でカーテンコールした後に、音楽をノリノリに変えて、観客サービスしながら、やっぱり竹馬状態で踊りまくるわけ。 
 
そこでなんだか不覚にも涙が出てしまったわ。
 
無料のパフォーマンスなわけだけど、最近お金を払って見たどんなパフォーマンスより素晴らしかった。
 
というのも劇場とかディズニーランドみたいな、閉ざされた非日常空間ではなく、日常空間の中に、これほどまでにプロフェッショナルで圧倒的なものが繰り広げられるというのは、やっぱりいい意味でのショックなのだと思う。
 
デートとか観光ついでのなんとなく・・・な観客たちが(たぶんね)パフォーマンスの一部となって巻き込まれてく。
 
というわけで、非常に素敵なものを見て帰ってきました。
 
ヤノベケンジのジャイアントとらやんや、ロッキング・マンモスが大好きだったりする私は、ナントの象で有名な、マシーン・ド・リル(http://www.lesmachines-nantes.fr/en/machines-de-l-ile/great-elephant/にも憧れている。
つまり、こういう野外を動くデカい動物っぽいものが好きなのでしょうが、、、、それを差し置いても、桜が美しいとか花火が美しい的なレベルで、美しかったですわ。
 
ちょっと灯籠っぽく、かつ柳のようにゆらゆら揺れる感じが、東洋人の心に触れたのかもしれません。
 
 

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

Free xml sitemap generator