Netflixドラマ「タイガーキング」感想。 [映画メモ]
町山さんが前におすすめしてたのを思い出して観てみた。
強烈。
進撃の巨人ワールドから抜け出すために、他のワールドを頭に注入したかったんだけど、
進撃の巨人と頭の中で混じってしまった。ドキュメンタリーだけど。
主役の男は、架空の人物みたいな男、と最初から語られてたけど、本当にジョジョの奇妙な冒険とか、ワンピースとかに出てくるような、癖の強いキャラだ。
虎動物園の園長は、若いマッチョの夫が二人いる、銃をぶっぱなし、薬もキメてるゲイのおっさん。
襟足が長くて、前髪がぱっつんの金髪で、見た目的にもキャラが立っているエンターテナー。
アイアムゲイ!アイアムブロークンアットオール!(だったかな)
とかいう、ゲイで破産してる、から始まる選挙演説PVで大統領選に出馬したりする。
いやあ、でもすごいのが、このドキュメンタリーの登場するキワモノは彼だけじゃないってところ。
それも漫画っぽい。
煮ても焼いても食えない、この人と同程度のキワモノで曲者のすごい怪しいが自信と自己顕示欲とカリスマ性だけはぷんぷんさせてる、敵キャラのボスみたいなオッサンが、何人も登場して、お互いに協力したり、ハメたり、牽制したりするスゴイ世界。
そろいもそろって超濃いキャラで、ほんと漫画みたい。
で、やってることも、頭狂ってるわけ。
まあでも知らなかったよ、アメリカに1万頭もトラが飼われてるなんて。
野生のトラはアジア、アフリカなど全域に4000頭しか残っていない希少動物だというのに。
その時点で狂ってる。
それでも人間はトラに惹かれる。
なぜか?
やっぱり生命力だろう。
人は強いものの生命力に惹かれ、恐れを感じるからこそ、カッコいいとも感じる。
それでいて、もちろん子どものトラは愛くるしい。
そういう動物と働けるということを魅力にして、週100ドルみたいな給料で、若者たちが働いたりする。
または、どこにも行き場がなくなった人を拾って、部屋と食事だけ提供して、働かせる。
なんというか、、、クズ中のクズの白人のおっさんばかり登場するせいで、ちょっと白人のおっさん自体が怖くなるようなシリーズでもあった。
でも怖いもの見たさで見てしまう。
それが、リアリティショーがエンタメな今の時代の怖さ。
キャラだちしてて、いってることがめちゃくちゃでも面白ければ、面白いキャラといして娯楽コンテンツの意味で人気になってしまう。
でもそういう感じで、最初は知名度をあげるだけ、という感じのギャグのような感じだったトランプが本当に大統領になったのだと思うと、結構冗談じゃないんだよな。
しかし、やっぱりドキュメンタリーは面白い。
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