「おらおらでひとりでいぐも」の感想。すごかった。 [読書メモ]
ふと私もお話しが書いてみたいなと思ったので、久しぶりに優秀な新人作家さんの本を読んでみたいと思い、久しぶりに文藝賞受賞作、さらには芥川賞受賞作というのだから、きっと圧倒的なのだろうということで、「おらおらでひとりでいぐも」を読んでみることにした。
かなり遅咲きの高齢女性の作家さんということも気になっていたポイントだ。
ま、今ググったら、作者の岩竹さんは60代とのことで、予想よりは若かったけど。
さて、これが号泣ものでね。
まだ読み終わってないのだが、お風呂でキンドルで読みながら、嗚咽、号泣した。
しょっぱなからね。
結論がどうなるかはわからないけど、こんなにすごい本は久しぶりに読んだ。
ここまでの嗚咽号泣は映画館で「百円の恋」を見て以来だな。
最近、読むものといえば、せいぜいビジネス書やら自己啓発書をめくるか、ニュースとかが多くて、
小説はあまり読んでいなかった。
それだけ現実逃避をしていないともいえるし、心の余裕がないともいえたのかな。
いつしか、小説って、そんなに時間をかけて読む意味あるんだろうか。
読書ってそんなに時間かけてするもんなんだろうか。
という気になっていたが。
いやいやいいや、やっぱり本を読まない人間はだめだ、この期に及んでも。
だめじゃないかもしれないし、本の虫になる必要はない。
本を読んでばっかりいる時間をもっと、現実世界に向けたほうがいいかもしれないというのは、
書を捨てよ、町に出よ、の時代から正しくもあるんだろうけど、やっぱり一日一時間くらいは
創作物と向き合う時間があるほうが、絶対人間ゆたかになるって、現実に向き合うだけじゃ狭くなる視野をぱかっと広げてアイディアをもてるって、ということを思った。
まあこの本もまだ1時間くらいしか読んでおらず、読むのが遅い私は、なるべく流し読み、
なるべく早く読もうとしても、全然読み終わってないのだが、とにかくすごい本で読んでよかった。
結末がどうであろうと、一章、二章読んだ段階で、すごい本だとわかったし、開眼させてくれて、
とにかく深く考えずに買って、開いてよかった。
コロナのご時世、とくに親をあっさりコロナで失ったりする前に出会うことができて、本当によかったと思う。
めぐり合わせかもしれないというくらい。
続きは明日読もう。
急いで読むより、一日一時間くらいずつ大事に読むのがいいかもしれない。
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