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スロヴェニアの国境でバスに置いていかれる。 [旅行メモ]

死ぬかと思った。 
バスに置いていかれた経験は一度ではないが、こんなクロアチアの国境に放り出されたらたまらない。 

子供のおつかいみたいに何も出来ず、無力な自分。 
右も左もわからないで右往左往とはまさにこのことだ、 
こんなんでいんだろうか?いや、いい訳がない。 

と、この旅で何回思ったことか。 
ガイドブックが、すべての道しるべ、ガイドラインなのに。 
そう、ウィーンは、ガイドブックへの苛立ちもめちゃくちゃあった。 
いい加減にも程がある。 
というか、やっぱり地球の歩き方がないと歩けないんだろう。 

しかしクロアチアは地球の歩き方を持ってきている。
古いし扱ってるページ数は少なくペラペラだが。 
心配はある、もちろん。 

だが、スケジュールの余裕があるため、この旅で初めて心からリラックスできているバスの中である。


taxフリーにはマジで振り回されて疲れたけどね。
そう、EU圏を出るため、フィンランドで買い込んだマリメッコのぶんのtaxフリーのスタンプを、
スロヴェニア、クロアチア間のボーダーで貰わなくてはならなかったのだ。 

そしてスタンプを貰うためにパスポートチェック後に隣の車の列の税関に行っていたら、バスが発車したのだ。 

戻ってきてくれたけど。 

多分隣の席の男の子が、ドライバーに伝えてくれてのだと思う。 
彼は、英語しかわからない私に、「20分休憩」とか訳してくれたりして、だいぶ助かった。
(ユーロラインのバスドライバーは、たいてい英語がしゃべれないため、英語アナウンスなんてもちろんないのだ。)

税関の人々も、バス行っちゃったぞ!とか、パスポート置いていくな!とか、その間で私は右往左往。 
突然徒歩であらわれた私に、「Where is your car?」と、激高する税関のせいで遅くなったのもあるんだけど、
carを「カール」と発音するもんだから、「car」だとはさっぱりわからなくて、困ったものだった。
結局、私がバスからやってきたことを見ていたほかの税関の人の説明でなんとかなったけど。

今思っても泣きそうだ。 
オーストリア、スロヴェニア、と2つも、ボーダーを越え、たいして眠れない心細い夜だった。 

だが、初めて明日のスケジュールやら、宿のこと、入国の仕方などを考えることに追われない夜でもあった。 
クロアチアでの最後の1週間はジャーニーではなくバカンスなのだ。

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