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映画「彼女がその名を知らない鳥たち 」の感想。 [映画メモ]


彼女がその名を知らない鳥たち [レンタル落ち]

彼女がその名を知らない鳥たち [レンタル落ち]

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2018/04/25
  • メディア: DVD

アマゾンプライムでプライム会員なら無料で見られるので、つい見てしまった。


今までこの映画の存在を知らなかったのだが、蒼井優は日本の女優で一番好きなくらい好きだし、スパイの妻を見にいく予定なことにプラスして、竹野内豊が好きだから、そして悪くてエロい竹野内豊という役どころが見たいから、見たのである。





結果として、まさに悪くてエロい竹野内豊という役どころとしては、満点かも。

クズだった。

ただ、エロさとクズさという点で、松坂桃李のほうがもっと出演シーンが多いこともあって、前面に出て頑張っていた。

ただ、私は彼のことに興味はないので、あれだが、、だが俳優としてかなり曝け出して頑張ってると思うし、さらにリアルでよくいそうなクズさである。


蒼井優も、リアルにいそうなクズ女である。

すごい美人とかではないのだが、それなりにほっそりとした可愛らしさで、女性として魅力があり、雰囲気があるのだが、幸薄いのだが、その幸薄さをすべて他人のせいにしていて、都合よく幸福になることを狙っているような女。


さて、私の結論としては、見るだけ無駄だった、自分の人生の時間の無駄遣いだった映画。

こういうクズが世のなか、いることは知っているが、それを追体験して何が得られる?

この映画に、そこから抜け出すカタルシス、救いがあったのなら、見る意味があっただろう。

だが、私からすれば、救いはない。

クズがクズな耽美に浸ってずぶずぶになっていくだけ。

まあ文学ではありがちか、こういうクズ耽美に浸って気持ちよくなって、破滅を迎えるというパターン、でも薄っぺらいと思う、私からすれば。

人生苦しい、苦しい、死にたい、死んだ!

というのと同じである。

誰かのために代わりに死ぬ、究極の愛、走れメロスパターンだったら、意味や感動もあるかもしれないし、この映画もそう見せかけているけど、そうかなあ~、結局のところ、クズ女に命ささげたって、クズ女がそれで立ち直って生きていけるとは全く思えない。

一応、この映画では、クズ女も、命をささげられて、愛を初めて感じ取れたような終わりになっていて、それが救いというていなのだが、まあ現実には無理あるよな、という感じ。


そもそも、だいぶ頭が悪く、かつだいぶ性欲が強いというか、情愛に弱く流されがちで、物事を自分の都合のよいように信じたり解釈したりする、理性のない女。


ただ、ひどいことをされしつくされると、容赦なく殺しにかかる、という反逆精神があるところが、私的にはこの女の救い、というか、いいところだとは思う。

やられっぱなしの女が現実には多いだろうから、胸がすく思いはする。


だが、そこまでいってしまう、そこまでひどいことをされてしまうのも、「うまい話に浅はかにも乗ってしまう強欲なバカ」だからである。


まず豊だが、自分の借金だか出世だかのために、ほかの男と寝てくれと頼んでくる時点で、一発レッドカードだろ。

さらには、他の女と結婚することにしたからと別れてくれと言って、さらにぼこぼこにDVされたら、さらにやべえヤツだし、愛されてないって気づくだろ。


桃李のほうだって、クレーマー女である客に手を出してくる男なんて、ロクでもないのに。

クズ女は、理性より性欲が上回ってしまうほうで、なんだこいつ?だが、性欲発散だけのつもりならいいけど、いつの間にか、本気で恋愛してるつもりになっちゃっていて、だまされてるつもりになるのがびっくり。


だが実際、こういう女は世界にいそうである。

同じくアマゾンプライムでセックスレス問題を描いた実録漫画(ポレポレ美という作者、タイトル忘れた)を読んだが、ポレポレ美もそんな感じだった。

他人から見たら1発レッドカードなのに、そこで退場させないで、うだうだしてるから、2発、3発と同じような、またはもっとエスカレートした爆撃を同じ相手から食らうのである。

レッドカード的な行為をする人間に、反省とか借り、みたいなことを期待するのが頭お花畑なのだ。


まあね、結局、自分の「好き」という気持ちや、依存していて居てくれないと困るとか、今までの生活を守りたいという気持ちもあるからこそ、退場させられないのだろうけど、それも弱さに他ならない。

他者にべっとり依存した、自立していない生き方だったからこそ、そうなるわけであり、だとすれば、べっとり依存されていたほうは、たかをくくったり、相手を見くびったり、他に活路を見出そうとする関係性になるのも無理はないのかも。


先日、貧困問題と、自己肯定感の低さを結び付けた経済学者の話が面白いなと思った。

恋愛や、メンタルヘルスの問題ではよく語られる「自己肯定感」だが、貧困にも結び付いているとは。

つまり、シングルマザーは貧困に陥りやすく、彼女らが貧困から抜け出すために必要なのは?というのが、経済学者らしからぬ具体策ではなく、というか打ち出した唯一の具体策が「自己肯定感を高めること」だったのである。


つまり、自己肯定感を高めないかぎり、どうせ無理、といって、ちゃんとした仕事に取り組まず、または取り組んでもすぐちょっとしたことで投げ出す。

さらに、また変な無職男とか、ひも男とか、DV男とか、彼女の助けになるどころか、よけい自己肯定感を低めたり、消耗させたり、不幸にさせるような男に食い物にされることを繰り返すわけである。


というわけで、この映画に号泣してしまう人もいたようだが、私はまったく号泣も感動もせず、そんな私はまだ健全な領域にいるということで、頑張っていきましょうと思った。



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