弔いは創造の実践。ソロでの新しい振り付けの発明。

クーリエとケイクスという、二つの有料WEBマガジンから、はっとした言葉をメモ。

まずクーリエから。フランスの哲学者の言葉。

「長い間ほかのだれかに歩調を合わせていた場合には、ふたたびひとりで歩き出し、自分の歩調を見つけなくてはなりません。ある意味で、ソロでの新しい振り付けを発明しなくてはならないのです。」

「別れの作業は喪失の作業であると同時に、創造の実践でもあるのです。」

「人間のあり方とは、断絶の経験と、断絶に立ち向かう能力によって規定されていると言っていいかもしれません。たとえば、断絶を受け入れる方法を編み出して、苦しむ人を助け、支える組織を作り、断絶に抗うことのできる絆もあるのだという希望を持つことで、立ち向かうことができるかもしれません。

すべての人間関係はうつろい、消えてなくなる運命だという考えは私には受け入れられません。あらゆるものがはかなく不確かに思える時代には、長続きする関係はそれだけ貴重なものだからです。」

次はケイクス。ホリエモンの言葉。

「好きなことをやり続けていると勝手に友達はできるのだ。」

「相手の利益になることを提案して、自分の時間を有効に使うことを考えろ」

「大切なモノを捨てていくことが、本当に大切なモノにアクセスする手段となる。」

さらにケイクスだったかな。。

引きこもりを専門に見てる心理カウンセラーかなんかと言葉。

「それでも生きていられるということは人生が進んでいるということ。」

「「他人にイヤな思いをさせないために歯を磨いて清潔にしよう」ではなく、「自分の健康のためにやるべきことをやろう。歯が痛くなったり、頭痛がしたりするのはイヤだよね」ということなのです。」

「「考え方や物事のとらえ方が変わったか、変わっていないか」という点だと思います。そこを変えることができた人は、次に壁にぶつかっても再びうつにはなりにくいのです。 」

「今、自分にはどういう心のクセがあって、どういうふうに乗り越えたらうまくいって、どういう方法はよくなかった」という情報を蓄積していくことが役立つのです。 」

「あまり肩に力を入れる必要はなく、物事はなるようにしかならないので今できることをやってください。」

「自分がどうしたいかを基準に考えて選択・行動するということです。」

三者三様だけど、うまくいってない状況や、喪失体験から、いかに自己実現していくか、というテーマは一緒。

ホリエモンは手放していけ！愛着なんて思いこみ！手放すことで世界が広がっていく！

という発想であるのに対し、フランスの哲学者はすぱっと手放せとは言ってないけど、

弔い的な工程が、創造になっていくのだと言っている。

そして、心理カウンセラーは、喪失体験で一旦停止した人生も、自分のためになることを、自分がどうしたいかを最優先に考えていくことで、動かしていくことができると説いている。

何がどう私に刺さったのか、どうかみ砕いて受け入れるべきか、言葉にするのが難しいけど、試みてみる。

つまり、私は今まだ喪失をかかえていて弔い的な工程にいるけれど、それが創造の過程にもなっているというのは、自分の血肉で感じられてる。今がその時なのだ。

そういう意味で勇気をもらえた、クリエイティブな時期なのだ。前向きなとらえ方だ。

たださっさと未練なく捨てろ、ということよりも、それはリサイクルのような、ものや経験を大切にするというも一つの大切な真理とも矛盾しないから、受け入れやすい。

そして、毎日懸命に働いているけど、自分の人生が全然前に進んでいる気がしない私にとって、「たとえ引きこもっていたとしても生きているだけで人生が前に進んでいるということ」という言葉も勇気づけてくれる。

たしかにそうなのだ。

赤ん坊は誰かが世話をしないとすぐに死んでしまう。

自分自身だってそうなのだ。自分自身が、自分の世話をしてるから、死なずに生きてる。

それに、このあいだシャワーを浴びてお化粧をしてピアスをつけて身支度をしている自分を、まだ大丈夫、と思った。

心が本当に消耗してしまった人は、入浴する、という重労働をこなす心のパワーすら湧いてこなくなることを私はわかっている。化粧なんてなおさらだ。

それはまだ、私には、頑張る前向きな気力が残っている証拠なのである。

（まあもちろん、それは私が自分にいうことであって、他人にそれを当てはめるのは危険なことだけど。振り子のように絶望と希望を揺れながら、ある瞬間には前を向きながらも、ふとした瞬間に電車に飛び込んでしまう人というのもたくさんいるのだから。化粧をする気力のあるお前はまだ全然大丈夫、甘えるな、と他人にいうことは決してできないが。）

そして、さらにさらに前に人生を動かしていくには、自分軸でわがままに考えることだ、という。

それもわかる気がする。

いろいろ難しく考えるから意欲がわかなくなるのであって、シンプルにやりたいことやったらいいじゃん、そしたらつながっていくよ、次に、とは思うよね。