「未来記憶」池田貴将を読む。 [読書メモ]
未来記憶を読む。
これは、古本屋で見かけて、タイトルで言わんとしていることがピンときて、割といいんじゃないかと思った。
で、アマゾンの書評を検索したみたところ、評価もかなり高い。
ということで、自己啓発本なんて何冊読んでもどうせその一瞬だけためになった気がして、あっと言う間に忘れるし意味ないじゃん!っていう声も自分の中にありつつ、どうしても気になるのでお買い上げ。
うん、悪くないと思う。
ポジティブシンキングってちょっと無理があるじゃない?
強引に都合のいいことだけを考える、みたいな感じで。
ネガティブなことを考えてがんじがらめになって動けなくなっちゃうのが一番もったいないから、だったら意識的にいいことだけ考えたほうが、絶対に自分の得になるよ!
っていう理論には大賛成なんだけど、都合の悪い事実に目を瞑るようで、ちょっとした後ろめたさを感じないではなかった。
むりやりポジティブ!みたいな人を見かけると、「無理してんなー・・」って、やっぱりこちらも居心地が悪いし、なんかかわいそうな気持ちになるしね・・。
で、この「未来記憶」というのは、一部はポジティブシンキングと共通。
いいことだけ考えたほうが行動につながりやすいっていうところはポジティブシンキングと同じなんだけど、ポジティブシンキングみたいに、過去の都合の悪い事実から、むりやりいいところだけを抽出してそこだけを見る、みたいなむりやり感がないところが、いいと思う。
過去を見るんじゃなくて、未来だけを見よう!っていうね。
未来のウハウハする計画を夢想して、いい気分になって、獲った気になって満足したら、それは取らぬ狸の皮算用なわけだけど、自分の中に、夢想家と批判家、実践者(現実主義者)の三人を飼って、計画段階では思いっきりドリーマーに夢を見てもらって、実行段階や振り返り段階で、他の奴らに頑張って、しっかり実行ももちろんしてもらうというやり方ね。
それに、正しい目標として、
・自分がワクワクする
ということだけじゃなくて、
・たとえ目標が叶わなくても、その目標に取り組むだけで価値がある目標にする
・私利私欲だけじゃなくて、社会的にも意義の高い目標にする
というのがくっついてくるので、まあそりゃあ頑張って損がないよね、という。。
たしかに、こういう目標に向かえば、ストレスもないし、損もしないし、いいことづくめだ。
生き方としても間違いがないことだろう。
ただ、現実的な諸問題のクリアに、この綺麗事の目標がすべて使えるのかな?っていうのはちょっと不安かもね。。。
まあでも、かなりむりやりな感じで連想を繋げていけって話みたいだから、かなり卑近な事柄も、最終的にはキラキラ輝く目標に結び付けられるのでしょう。
でも、いいのだ。
感情で人は動くのだから、いつもワクワク、キラキラしてたら、それがどんなに都合のいい目標でも、いつの間にか叶っちゃうのだ。
そういう人を、これまでの人生で多く見てきたからね!
実際、私の実兄だとか従兄弟だとかで、周りが「いやいや現実はなかなか厳しいよ? お前には無理だろ・・」と思っていたような夢を実現させてしまった人たちは、こういう感じだった。
今までの現実のデータを鑑みて、現実的な目標値を立てて頑張る・・的な謙虚なところはなく、傲慢なんじゃないのかという大志を抱いて、頑張っていってた。
だから、 信じます、私!!!
私もそっち側に行くべく、キラキラと頑張るぞー!
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