借り暮らしのアリエッティ [映画メモ]
借り暮らしのアリエッティをいまさらですが、初めて見る。
うーん、まず猫とか虫とかの造形に品がない。
次に、アリエッティが、「お父さんだわ」とか言うんだけど、そういうしゃべり方って
もはや標準的ではないから、なんだかへん。
あとお母さんがおばあさんみたいでかわいくない。キャラクターも。
もう少し愛を持って描いてあげればいいのに。
はるさんにしてもしかり。不気味なだけで、人間性が描かれていない。
まあでも彼らは脇役だから、なんとか見逃すとしても、主役も最悪。
アリエッティは愚かなだけだし、人間の男の子も意味がわからない。
好意で人の家を平気で破壊するわ、君たちは滅び行く種族なんだよ・・・とか
いきなり言い出すし。はあ?ってかんじ。
病気で屈折しているとかでは説明がつかない失礼きわまりなさだと思うわ。
そんな男の子に非常事態にも関わらず、いちいち親の目を盗んでは会いにいくアリエッティの愚かさは
ほとんど醜い。
そのあと、お母さんを助け出す冒険談も、そもそもはアリエッティのせいだから別に・・・って感じだし。
男の子が、最後に、君に出会って生きる勇気をもらった・・・とか言うのだけど、うーん、それもなあ、
「滅び行く種族の懸命に生きる姿に勇気をもらった」っていうことだったら、
結局勝手に滅び行く種族って決めつけてるのはなんじゃそりゃだし。
自分の行動で借り暮らしたちを脅かしといて、懸命に生きざるを得なくなったのを鑑賞してそう思ったのならなんじゃそりゃだし。
そういう意味でもなく、ただの普通のボーイミーツガールなだけの意味だったら、それはそれで、
えーって感じだけどね。お前のせいで結構ほかの人が危険な目にあってるんですけどお気楽ですね、な。
まあそういう、登場人物の人物像がうっすいゆえに誰にも共感できない小作って感じでしたわ。
ようするに、小人の女の子と人間の男の子の初恋みたいなアイディアだけがあって、しっかりした物語なり
説得力のある構成なりがなかった感じなのかな。。
最近は深夜アニメだってもう少しマシな登場人物なり筋なりがあったりする気がするので、残念。
やっぱりディズニーやジブリには、いくら評判がかんばしくない作品で、自分もあまりみたいと思ってなかったとしても、
それなりのクオリティを期待してしまうものね。
ちなみに最新のジブリ作品のCMが大嫌いでした。俺たち本当は兄弟なんだよ、安いメロドラマみたいだよな・・みたいなやつ。
や〜め〜て〜って感じだった。安すぎる・・・。
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