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タイムスリップ [生活雑感]

先日、昔の知り合いたちに会った。

もう8年とか会ってない人も結構いて。

とても不思議でなつかしい気持ちになった。

もうすっかり自分の中から存在が消えていたのに。

会ったら、なるほど!
なるほどどうして、私はこの人が好きだっただろう!このなつかしい安心感。

ああなるほど!と思って少し感動したんだよ。

かわらなさに。

相変わらず、寒いギャグをガンガン言い、こちらがどんなに拙いしゃべり方でもきちんと丁寧に拾ってくれる人。

ああなるほど!

巧いこと喋れない私は、そのことに負い目を感じて少し焦ったり緊張したりしてるんだな、日々。
と、逆に感じた。

だから、そんなふうな人が相手だと安心して話せるのだな、と。
本当に安心してる自分がいて、改めて私の好きって安心をもらえるかどうかなんだと思った。

そしてなるほど、私はまやかしとか思い込みとかじゃなくて、どんなに下世話な糞野郎だと解っていてその部分がキライだと再認識しつつも、そういう寒さが好きだった。
寒いって人を救うんだ。
寒いって偉大だ。

とか思ったもの。

そして、テンポがゆっくりでマイペースな人。
ああ、好きだった!
忘れてたけど、あたしこの人、大好きだった、と思い出したり。


悪友って程でもないけど、親友でも友達でもないけど親しくしてた人とか。
ああ!何この感じ!

こんなに人から嫌われたくないとか変なこと言わないようにしなきゃとか考えないで思ったことまんま口に出して会話が超自然に成立する相手、いたんだっけ?
と、涙が出るくらいなつかしかった。
なんか8年くらい音沙汰なしだったのに、その空白が嘘のように、つい昨日まで同じ部屋でゴロゴロしながらテレビ見て、ワイドショーに言いたいこと言ってたあの感じ。
ああそれもこれも、こいつの勝手に土足でひとの心に上がり込む図々しさゆえに成立したことだった。

図々しいって素晴らしい。
とか考えたりした。

やっぱりとても安心し、私は意外とコイツが好きだったのか、と思った。
これって、友達じゃない?私、こいつと友達だったんだと改めて感じた。

ある小説を思い出す。
確か絵國香織。

昔付き合っていた男女が偶然道端で再会し、ナイターを一緒に観戦する。
やっぱり今も、ものすごくしっくりくる。
だけどもうそれは過去で、もうそこに情熱はなく、ぺらっぺらである。
けど悲しいくらいにしっくりくる。

そんな話だった。

あの頃、私たちは暇でむれあう大学生で、同じ団体に属していて。

だから成立した関係なのだと改めて思う。

そしてさ。

なんだかとても、自分が好きになれる人が明確になった気がした。

最近、誘ってくれる人たちは。

とても素敵でイケていて人望も人気もあって、私も尊敬する。

けど、別に好きではないんだな。

それがはっきりした。

なんで私を誘ってくれるのかな?と不思議なくらいで。

私はやっぱり、今も昔も、素敵な人より、あか抜けなくても、優しくて安心をくれる人たちが好きなんだな。

そして、好きってすごいなあって改めて思った。

あらゆる良し悪しの尺度を超えるソレ。

見失っちゃいけない感情。
完璧ではない他人も自分も世界も肯定するための、大事なアイテム。
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