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初めての車イス。初めてのマンモグラフィ。 [健康メモ]

ここ数年、健康診断が毎回命懸けになっている。

まあ健康診断が、人間ドックとか婦人検診とか、どんどんバージョンアップしてきたからだけど。

初めて健康診断でビビったのは、まだ20代の頃の初めての子宮けいがん検診だったのかなー。

婦人科でカーテンごしに股を開くやつね。まあでも精神的な一瞬のショックだけで、まあ序章よ、あんなもの。

衝撃だったのは30歳で初めて受けた人間ドック。

 

あの人間ベルトコンベアー状態は衝撃的だった。しかも一つひとつが結構すごい。

目から耳から鼻からお尻から・・・穴という穴に風を吹き込まれたり器具を突っ込まれたり・・・もうそれだけでも大変なのに、極めつけはバリウムを飲んでぐるぐる縦に横にまわされる胃の検査。

もう衝撃 いくら大変といったって、みんなやってることなんだから・・とナメてかかっていた私は大変。

最近は美味しくなったと評されていたバリウムは、全然飲むの大変だし、胃の中で膨らんで圧迫感がすごいのに、その状態でありえない回転をかけられるので、吐きそうになって、ホント辛かった・・・。

精神的にも肉体的にもダメージを受け、人間としての尊厳を奪われた気分だった私に、人間ドック後のレストランお食事無料券はなんとか

心をつなぎ止める役に立ったっけ・・・。?

その後、脳ドックにもチャレンジしたけど、あれも衝撃だった。何なのあの、この世のものとは思えない気違いじみた音。ちょっとトリップしかけたわ。

そして昨年。バリウムの恐怖から、私は今度は胃カメラを希望したわ。そして乳がん検診のほうは超音波にした。

超音波はたいして記憶がないくらい何てことなかったけど、胃カメラはねー、バリウムに劣らず死ぬかと思った。

私はたぶん嚥下反射が強めだとは思うのだけど、もう本当に胃カメラ入れている最中ずっと苦しくて、

ものすごい吐き気が延々おこるため、ずーっと涙と鼻水と唾液でぐちゃぐちゃになりながらゲエゲエやっているわけ。

口元に犬のおトイレシートみたいなやつを引かれているベッドの上でね。

看護師さんたちは慣れたもんだから、私史上ではかなりどうかしちゃってる異常事態な私に構わず「はい、もう少しですからねー」という

感じで検査をすすめていくけど、こっちは死ぬ思いですよ。カメラが中に入れば入るほど、喉の苦しさに加えて、

胃や食道全体からも圧迫されてくるし、痛みも多少あるし。もう終わったらゲッソリでしたわ・・・。

さて、それふまえて今年。今年は去年と逆をいくバリウムとマンモグラフィーという選択をしました。

一番怖れていたのはバリウム。ところが、今回はあまりに空腹だったせいか、バリウムは全然辛くなく楽勝!!

なんだこの違いは?なにか病院による違いなのか、私の体調の違いなのか?それとも心構えの違い?

まあ感覚としては、バリウムが前の病院の時はとても濃厚で石膏という異物感が強かったけど、今回はサラッとしてたし量も少なめだったように思う。

あとはやっぱり私の餓え度かなー。今回は本当に飢えてたからバリウムすらウェルカムだったのかも。それが勝因な気もする。

まあそんなわけで楽勝だったのだけど、 終わったあとに下剤を飲むと同時に、出来る限り水をたくさん飲んで

くださいと言われた私は、バリウムで張りがちな胃に追い打ちをかけるように紙コップ2杯も水を飲んだわけ。?

でも、もうバリウムは終わって楽勝なんだからいいじゃないさ、と思っていたわけさ。

次の検査は人生初体験のマンモグラフィー。

胸がぺちゃんこに引き延ばされてかなり痛いという話を聞いてはいたけど、私の問題はそこじゃなかった・・。

胸を引っ張られるとね、胃も引っ張られるのかしらね・・。ていうか胸を引っ張られる以前に、

器具の前で肘をちょっと上げさせられた時点で胃が引っ張られるでしょ。その時点で気持ち悪い。

さらに耐えて撮影してたら、もう立ちくらみマックス。最初はイスに座って休憩で大丈夫

だったんだけど、3枚目では撮影終了とともに上半身裸のまましゃがみこんで、吐けるものを要求。

泣きながら戻したわ。んでもあと1枚だからというので、頑張って撮影したけど、またもやしゃがみこみ。

ちょっと手とかしびれてフワー・・・という、脳貧血状態。

そしたらなんと、車イス登場!全然歩ける・・というか、まあおじぎの角度でトイレに駆け込むことぐらい

できる感じだったんだけど、せっかく持ってきてくれちゃったので、乗ってみた!休憩用ベッドまでのたったの3m!

若干うっすらとした視界ながらも、多少の心の余裕はあったので、「車いすなんて人生初めてです」と

言ったら、ちょっと看護師さんたちにウケて、私もちょっと嬉しかったわ。

んでベッドで休んでる間に脳貧血も回復して、顔色戻りましたね!とのこと。

看護師さんいわく、「検診にむけて半日なんにも食べていないところで、バリウム飲んでまわされるし、かつおっぱいを引っ張られて気分が悪くなっちゃう人もなかにはいる。」ということで、色々な条件がそろっちゃったのかもね。

でもびっくりよね。たかがおっぱい引っ張られるくらいで脳貧血起こすとは。

まあ痛みはたいしたことないんだけど、びっくりするくらい平べったく潰されるのは本当。

かなりの圧力かかるわけだから、血圧も変動するってものなのかもしれないわ。?

割と面白い光景だとは思う。こっちは上半身裸で、透明のプレートの上におっぱいを片側だけ載せる。

それを看護師さん?が、失礼しまーすといって、上からのプレートで押しつぶしつつ、ぎゅうぎゅう押し込んでいく。

なんか完全に物体として扱われている。餅つきとかみたいな感じ。それが新鮮といえば新鮮。

 

そして、検査終了きっかり2時間後には下剤がきいて、恒例の白い便。これがまた大変でね。

私はうっかり町中にいる時にそのムーブメントが来てしまったので、ふつうに女子トイレの列に並ぶ

ことになったりして、本当に冷や汗出たわ。しかも何回も繰り返しウェーブがくるじゃないですか。

ということで、 自分の今日の印象は、上からも下からもって感じ。

そう、海外旅行中に食べ物にあたって大変なことになった・・・てのと同じくらいのハードな印象の一日でした。

よく乗り切ったよ、お疲れ俺。 ていうか、ほかの皆さんもこんな命懸けで検診を受けているのだろうか。

それとも私と検診の相性が悪いのかしらん。

まあでも今回は女性専用フロアで、医師も看護師も全員女性。

私はいくら「検査なんだから」と思っても、見知らぬ男性医師に触診されることに生理的な屈辱感があるみたい。

無意識レベルだけどね。だからか今回は精神的ダメージが全然なかったので、それは良かったこととしよう。



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