いつまでも被災者じゃねえのす、復興者です。 [生活雑感]
さっき、NHKで、宮古の漁業組合の復興の様子を伝えるドキュメンタリー番組を見ていたら、
番組の最後のほうで、わかめ漁を再開させた漁師さんの一人のコメント?が流れた。
ちなみに、方言は忘れたので、私の脚色が入っています。雰囲気はこんな感じ。宮古の人、違ってたらごめんなさい。
きっとこの方だけがこのフレーズを言っているわけではなく、今そういう意識を持とうとしている方が
きっと多いんだろうと思ったけど、私は始めて聞いたフレーズだったので、とてもハッとした。
続けて、「いつまでも下ばっかり向いてるわけにもいかない。人間は前に向かって進むしかないんだ」とも。
あと、番組の冒頭の方で、漁業組合長?の方が言ってた
「このままでは漁師がいなくなってしまう。その前に少しでも漁師たちが希望を持てるような施策を考えて、打つのが自分がすべきことだ」という意の言葉。
なんでこれらの言葉にハッとしたかというと、自分のあり方を教えられた気がしたからだ。
これらのことは、何も被災だけに言えることではなく、ただ平凡に暮らす人間の小さな日常の喪失感への克服にも十分に言えることだったのだ。
私は私の指揮官として、自分が将来に、明日に希望を持てるような施策を考えて打っていくべきなのだ。
それは半ば私の義務であり権利なのだ。
自分をなるべく100%活かせるように、必死で考え抜いて八方手を尽くすことは、せっかくこの命を
生んで、大切にはぐくんでくれた両親への親孝行でもあるだろう。
そしてそんな風に施策を考えて実行していくことは、なんとわくわくして楽しそうな生き方だろう。
自分を大切にする、人生に前向きに取り組むとはそういうことを言うのだろう。
そこには打ち負かされ続ける悲愴感よりも、スポーツでとにかく全力を尽くすような爽やかな充実感があるだろう。
そういう生き方があるのだ。そしてそれが私の希望になった。
そして、 若さ、健康、身近な人の命・・・ これから先もきっと、いつも何かを得ていく代わりに、いつも何かを喪い続けていくに違いない人生。
いつだっていつまでも喪失感に打ちひしがれているわけにはいかず、前に向かって進んで生きてゆくしかないんだろうなと。
いつだって私は、再起する復興者というところに、自分を置いて生きていくのが正しい姿勢なのだろうなと感じた。
不死鳥のような、なんだか勇気が出てくる、いい言葉だと思った、復興者。
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