自然光 [美術メモ]
自然光をどのように建物に採り入れるかをデザインする、「デイライトデザイン」という職能があるらしい。それを確立したのは、照明デザイナーのパイオニアと言われるアメリカのリチャード・ケリーなんだそうです。
美術館に自然光を取り入れた建築として、有名なのが、キンベル美術館。建築家はルイス・カーン。
完成年が1972年であるにも関わらず、退廃美をかんじさせる非常に美しい建築だそうで、一度見に行きたいものです。
さて、自然光といえば、自然光で目覚めることを至上の喜びとしてる私ですが、朝の光を浴びることは、実際、人の自律神経のバランスを整えることに効果的で、精神安定上とてもいいそうです。
それはさておき、彫刻を初めてから私は、「写真は時に嘘をつく」ということを知りました。
写真は常に真実を写すものだと思っていたから私はびっくりしました。まあ、正確にいうと、写真が嘘をついているわけではなくて、写真を写したときの、光の当たり方によっては、実際の物の在り方とはずいぶんと違ったように現実が切り取られることがある、ということです。
ニュース写真など扇情的な写真に感情を動かされて全てを了解したような気になり、いろんな角度からの情報を仕入れて考えることを怠ってしまう、ということはいけないということは、多くの人が自覚していることだとは思います。
しかし、そこまでのことではなくて、ただの、単純なる石膏像の写真でも、本当にびっくりするぐらい、だまされてしまうのですよ。
そんなことは、写真を撮っている人にとっては当たり前のことなのだろうけど、彫刻をやるまでわかってませんでした。
光を味方につけるも、敵にするも己次第。
作品を作るうえでも、生活するうえでも、上手に自然光を利用できたらよいなと思うのでした。
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