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人生を逆転する名言集 ー福本伸行 「奴は死ぬまで保留する」 [読書メモ]


  • 人生を逆転する名言集

    人生を逆転する名言集

    • 作者: 福本 伸行
    • 出版社/メーカー: 竹書房
    • 発売日: 2009/10/05
    • メディア: 単行本






    これはヤバい!!これはスゴい。
    福本氏は、漫画家としての才能を若い頃一回全否定され、それから底辺生活を送ったあとに、超売れっ子漫画家になった。
    だから「人生を逆転する」というところに、ウソがない。

    予想以上に面白い上に、予想以上にめちゃめちゃ名言だ。
    上っ面のきれいごとでもないし、そこに何の素敵さもないただの弱肉強食理論でもなく、
    人間の本性に流されよう理論でもないし、効率至上主義本でももちろんなく、悟ってるけど枯れた厭世的でシニカルなものでもない。

    しかもどっかで聞いたことあるようなありきたりなものではなく、
    ちゃんと自分の人生の辛苦から学んだことなんだろうな、と思わされる説得力が半端ない。




甘くないのに、卑しくない。
自分に厳しく、人に優しい。
かっこつけていないけど、品格がある。
そうだな、かつて中学生くらいの時にもっとも大事に思っていたものがここにある。
何て呼んでいたのだっけか。
ダンディズムとでも呼べばいいのか。
プリンシパルか。
ああそうか、「粋」ということばが一番しっくりくるかもしれない。

西洋的なものではなく、古来から日本人が持っていたであろう、カッコの良さ。誇り高さ。
ちなみに今の私に一番ガツンと入った言葉。
 
一生迷ってろ
そして失い続けるんだ・・・
貴重な機会を・・・!
 
あの男は死ぬまで純粋な怒りなんて持てない
ゆえに本当の勝負も生涯できない
奴は死ぬまで保留する・・・

たとえ勝つにしろ
負けるにしろ
赤木しげるとして勝ち
負けたいのだ・・

リスクを恐れ 動かないなんていうのは
年金と預金が頼りの老人のすることだぜ

まあそんなわけで、持たざるものの「自由」という圧倒的アドバンテージを毎日幸せに享受している私は、
このアドバンテージを十全に活かさないでどうするよ?といつも思ってはいたのですが、なるべくリスクは負わずに
生きたいという思いが、自分の決心を保留させているところがありました。
でもそんなだから、今の人生がこうなんだよ、という事が痛いほど自覚もできていました。
本心が定まらないなら仕方がないけれど、私の本心は完全に定まっているにも関わらず、それに全てを賭けるのが
まだ少し怖かったのです。
でも、私は私に賭けようと思う。

それはそうと、AKB48の峯岸みなみ氏にぜひとも贈りたい言葉もあったよ。

それで責任をとったような気になるヒロイズム
とんだ勘違いだ・・・
責任をとる道は身投げのような行為の中にはない
責任をとる道は・・・
もっとずーっと地味で全うな道・・・

派手なパフォーマンスは結局、自己満足にしかつながらない。
パフォーマンスがお仕事の人の、そのお仕事を続ける上での謝罪なんで、まあ世間一般的に許されないことをした人とは話が違うけど。  
でもアイドルになりたいような趣向の女子が丸刈りって、やりすぎを通り越して、もはや猟奇臭がしてドン引き。

前々から私は、AKBのそういう「本人の自主努力」という名のもとに
「実は巧妙に商売のためにエグいことをやらされてる」感に引き気味だったのだが、
今回のコレはさすがに、お茶の間のみなさんもドン引きして、えっとAKBってやっぱりちょっと狂ってる?
とAKBというグループの変なニオイに改めて気付きそうなものである。
 
そもそも恋愛禁止っていう不文律も、こういうドラマチックなスキャンダルを演出するための秋元氏の仕込みだったのかもしれない。
それにまんまと彼女達が、筋書きを載せて行く・・・年頃の女の子達が恋愛禁止と言われて本当に恋愛を我慢するわけがないという秋元氏のシナリオどおりに。 
 
彼女達にとってはタレント生命がかかった一大事かもしれないが、そういう生々しい彼女らの涙や苦しみが、秋元氏にとってAKBを盛り上げる手管。
「自分は何も言ってないよ。彼女らが勝手に・・・」というスタンスで、素知らぬ顔でサディスティックにそういう環境を作り上げ。 
 
ただ「丸刈り」はもしも本当に秋元氏の意図するものでなかったとしたら、彼の誤算。意図どおりだったら、もはや変態。
 
あ、いつのまにかAKBの話になってしまった。 
 


 
ちなみに福本氏の本、銀と金も面白い!

銀と金 文庫全8巻 完結セット (双葉文庫―名作シリーズ)

銀と金 文庫全8巻 完結セット (双葉文庫―名作シリーズ)

  • 作者: 福本 伸行
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2010/11/01
  • メディア: 文庫

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